ラヨ・バジェカーノ- バルサ: バジェカスでの難関テスト

バジェカスでの試合は難関だ。代表戦によるリーガの休止をはさみ、その間に、ガビ負傷という打撃を受け、さらにテア・シュテーゲンの不在という状況を抱え、チャビ・エルナンデスの率いるチームは、再び、サポーターに喜びを与えるために、ラヨ・バジェカーノのスタジアムにて勝ち点３を手にするために挑む。対戦相手は、近年の鬼門でもある。チャビの指揮下、これまでに3試合対戦しているが、リーガにおいて、いまだに勝利を収めたことのない唯一のクラブチームなのだ。

テア・シュテーゲンとガビの不在もフレンキーの復帰

今回のバジェカスでの試合に向けての招集リストには、明暗が明確にあらわれている。一方で、ガビとテア・シュテーゲンの不在が暗い影を落としているが、他方、これまで２ヶ月間、負傷のため、参戦できずにいたフレンキー・デ・ヨングが、今週から練習に参加し、今回の試合では、招集リストに復帰したのだ。オランダ人選手とともに、バルサはリーガをスタートした際の勝利のリズムを取り戻すことを期待している。更に好調なアラウホ（ウルグアイ代表とともにブラジル代表を前にゴールをマーク）やアラベス戦で、ゴール嗅覚を取り戻した昨年の最多得点王、レバンドフスキもいる。一致団結し、今後、3試合続く鍵となるホームゲーム（ポルト、アトレティコ・デ・マドリード、ジローナ）の前に行われる今年最後のアウェー戦での勝ち点３を目指す。 

ラヨーバルサ戦での前日記者会見で、チャビは、イニャキ・ペニャがテア・シュテーゲンに代わって、ゴールを守ることになると名言した。ラ・マシア出身のキーパーは、よって、今季、初出場を飾ることになる。これまで、ドイツ人選手は、バルサの全試合で出場しており、見事な足捌きをみせてきたが、今季、初めて試合を欠場する。

よって、チャビの発表した招集リストの遠征メンバーは、下記の通り：ジョアン・カンセロ、バルデ、アラウホ、イニゴ・マルティネス、フェラン、ペドリ、レバンドフスキ、ハフィーニャ、イニャキ・ペニャ、ジョアン・フェリックス、クリステンセン、マルコス、オリオル・ロメウ、フレンキー・デ・ヨング、ギュンドアン、クンデ、アストララガ、ラミネ・ヤマル、フェルミン、アレイシ・ガリード、ウナイ、アアロン

過去のデータは、ポジティブ 

ラヨ とバルサは、これまでにリーガで40回、対戦しており、そのデータは、バルサに好意的に傾いている。バルサの勝利は２４勝であり、バルサにとって好みの対戦相手でもあるが、その一方で、バルサを率いてからのチャビにとっては、残されている挑戦の一つでもある。これまで、マドリードのチームと直接対決をして、チャビの指揮下でバルサは、一度も勝利をあげたことがない。チャビと選手にとっては、克服すべき鬼門だ。

ラヨの武器

フランシスコ・ロドリゲスが率いているチームは、現在、勝ち点18点で10位におり、ヨーロッパ枠まで後、勝ち点３と迫っている。アルメリア出身の監督は、アンドニ・イラオラが率いていた時とは、異なるプレースタイルながら、競争力のある性格を貫いている。実際、リーガが代表週で休止する前に、サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリードを前に貴重なドロー (0-0)を手にしたのが、何よりの証拠だ。 

ディミトリエフスキ は、この近年のシーズンでみせてきたように変わらず、鉄壁を誇っており、リーガでのセービング (51)ランキングで2位だ。一方、攻撃は、 'イシ' パラソン 、アルバロ・ガルシアがチームの攻撃の主軸となっているが、アルバロは今回、 累積欠場となる。