エリック・ガルシアとマルクス・ラッシュフォード、ハンジ・フリックに不可欠な二人
バルサのシーズンの頭は、多くの負傷によるネガティブな印象でスタートしたが、それが日々、ハンジ・フリックにとって難しい試練となった。ドイツ人監督は、チーム作りにギリギリな数の選手しかいなかったため、公式戦16試合に参戦したのは、たった二人しかいないという状況になった。その二人がエリック・ガルシアとマルクス・ラッシュフォードだった。
エリック、守備の要
マルトレイ出身のディフェンダーは、昨シーズン、フリック監督の守備における貴重なパーツであると証明した。今シーズンのスタートでその価値はさらに高まった。リーグ戦12試合とチャンピオンズリーグ4試合で、4つの守備ポジション全てでプレーしてみせたのだ。右サイドバックを務めた際には、攻撃参加能力を発揮するだけでなく、堅実な守備で重要なカバー役も果たしてみせた。センターバックでは、左右両方のポジションでプレーし、優れたボール配分と、あぶなげな瞬間にも守備の安定性を披露した。
さらに、フリックは、彼にとっては新しいポジション、左サイドバックでも起用した。アレハンドロ・バルデが負傷で倒れた時だ。スタメンはジェラルド・マルティンに移ったが、監督は、レアル・ソシエダ戦、ニューカッスル戦の最後でライバルの両サイドの攻撃力を最小限にするために、エリックを最後の数分に投入したのだった。
プレー時間1.211分、ノーカード
この全ての状況を助け、エリック・ガルシアは、一つの保険ような存在だ。ここまで13試合スタメン出場しており、残りの3試合はベンチスターとを切っている。 1.211分間、プレーし、1ゴールを決めて、一枚もカードを食らっていないのだ。 このプレー時間にして完璧な結果と言えるだろう。
ラッシュフォード、負傷選手の救世主
マークス・ラッシュフォードについて言えば、イングランド人選手は、バルサの攻撃陣を襲った数多くの負傷による欠場選手がいる中、その機会を生かしている状態だ。ラミン・ヤマル、ハフィーニャ、フェラン・トーレス、盧ベルド・レバンドフスキ、それに更にフェルミン、ダニ・オルモと攻撃嗅覚に優れた選手たちが、シーズンを通して負傷してきたが、マークス・ラッシュフォードは、常に監督の前に起用できる状態におり、バルサでの適応は非常に早く、それが形となって現れている。
チャンスを生かし、数字で応える二人
このマンチェスターユナイテッドからレンタル移籍してきた選手は、数字で結果を出している。彼はこれまで13ゴールを生み出しており、それはほぼ1試合に1得点だ。これまで6得点を決め（チャンピオンズリーグで4試合、リーガで2試合）、7アシスト（リーガで６、チャンピオンズリーグで1）で貢献している。多くの選手が欠場する中で、少しずつ、居場所を作り、スタメンとしてプレーしている試合数は10を数える。シーズンの最初、多くがエリック・ガルシアもマークス・ラッシュフォードもこのバルサにおけるベンチ要員だと考えたことだろうが、現実は、ハンジ・フリックのスタメンにおいて、14番と24番なしの状況は考えられないことになっているのだ。