リュイス・カンパニスオリンピックスタジアムで行われたリーガ11節、FCバルセロナ対エルチェ戦は、ラミン・ヤマル、フェラン・トーレス、ラッシュフォードのゴールで勝利を収め、ハンジ・フリックのチームは、再び、勝ち点３を手にした。

エル・クラシコで黒星を喫し、また、直接対決のライバルチームが軒並み、結果を出した今節、ホームでのエルチェ戦を落とすわけにはいかない。そんな背水の陣で臨む試合に、ハンジ・フリックは、シュチェスニー、クンデ、アラウホ、エリック・ガルシア、バルデ、フレンキー・デ・ヨング、カサド、フェルミン、ラミン・ヤマル、ラッシュフォード、フェラン・トーレスのイレブンをピッチに送った。

今季、昇格したばかりでありながら、とりわけ、素晴らしいスタートを切ったことで、今季のダークホースとして、目されているエルチェは、元バルサのコーチスタッフだったサラビアに導かれ、バルサ同様、ポゼッションを目指すプレーで、攻めてきた。試合の最初は、両者にとって開かれた展開となった。

効率的なスタート

しかし、ハンジ・フリックのメンバーは、エル・クラシコでの黒星の後、これ以上、勝ち点を落としたくはない、と強い気持ちで挑んだ。その想いが最初に形になったのは、前半9分だった。バルデとのコンビネーションプレーで、ラミン・ヤマルが受けたボールをイニャキ・ペニャの守るゴールマウスに押し込み、先制点をマークした。

しかし、前半のゴールはそれだけではなかった。前半11分にフェラン・トーレスが更にバルサに追加点を加え、スコアを2-0に伸ばした。フェラン・トーレスにとって、バルサのユニフォームを身につけて決めた記念すべき50ゴール目だった。

このまま、バルサのゴールラッシュになるかと思われるほど、ラッシュフォード、フェルミン、ラミン、カサド、フェランなどが次々とゴールチャンスを生み出したが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。一方、エルチェはラファ・ミルが一瞬の隙をつき、ハーフタイム前に1点を返し（前半41分）、試合のスコアは2-1で前半を終えることになった。

ラッシュフォード弾

顔ぶれを変えずに後半が始まった。前半に比べ、全体的にインテンシティが下がった印象を与えたバルサだったが、後半16分、ラッシュフォードが追加点を決め。スコアを3-1に伸ばした。フェルミンは、フェラン・トーレスのゴールに次いで、ラッシュフォードの決めた3点目もアシストを送る活躍を見せた。

オルモ、レバンドフスキの復帰

後半20分、そのフェルミンがベンチに退き、代わりにダニ・オルモが入った。更に後半28分、そのラッシュフォード及びバルデがピッチを去り、代わりにレバンドフスキ、ジェラルド・マルティンがピッチに立った。試合が終わるまでの約20分間、負傷から回復した二人は、ピッチでその感触を取り戻すべく、動き回った。数日後にはチャンピオンズリーグ、そして週末にはリーガのアウェーと厳しいスケジュールが続く中、二人の復帰の意味は大きかった。

アディショナルタイム5分間が加えられ、試合終了のホイッスルが終わった後も、スコアは3-1から動くことはなかった。バルサは再び、勝利と再会し、ホームでの勝ち点３を手に、新たな道への第一歩を踏み出した。

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