FC バルセロナの会長による報告で、ソシオ会員の通常総会は幕をあけた。ジョアン・ラポルタ会長は、そのスピーチで、スポーツ面での成功、経済面での復旧、安定をもたらした歴史的なシーズンについて語り、とりわけ、デコとタイトルを制覇したハンジ・フリックの働きを祝し、また、 Spotifyカンプノウへの帰還までのプロセスの間、支援してくれているソシオ会員への感謝を述べた。 

会長はクラブの現況に視線を投げかけ、選ばれた取締役会と共に、最近の4年半、クラブがそれにふさわしい位置に戻り、経済的に復旧し、新 Spotify カンプノウを推進し、ラ・マシアを強化してきたことを強調した。ラポルタ会長は、その意味で、全てがバルサが2021年にソシオ会員が候補を選んだ時から向上していると語り、「私が率いる取締役会のメンバーと共に、私たちは自分たちが行なってきた仕事を遂行するために、かつてないほど力強く感じている」と語った。

スポーツ面

スポーツ面において、ジョアン・ラポルタは、 24/25年、125周年記念の年が、「歴史的」だと考えており、「私たちが欲しいのはボール」キャンペーンについても言及し、バルサがイニシアティブをとることをあきらめず、リーダーシップの意思を見せる時、機能したことを伝え、また、デコをはじめとする強化部門及び男子トップチームのハンジ・フリック監督とそのスタッフが行なった仕事の成功についても賛辞を送った。とりわけ、3月8日に亡くなったカルラス・ミニャロ医師が、全タイトル制覇ーリーガ、国王杯、スーパー杯ーのメリットに繋がったことを特別に思い起こした。また、「若い選手たち、ラ・マシアで育った選手たちとソロからやってきた選手たちのコントラストで出来上がった人間味のある素晴らしいグループ。現在そして未来と共にあり、この来るべき先のシーズンに高い競争力を持つチームの基盤」ができあがっていることを伝えた。女子チームの三冠、アイタナ・ボンマティの3度目のバロンドール、2回、制覇したアレクシアを含み、5年連続でFCバルセロナの女子がバロンドールを手にしていることも、ラポルタは強調し、バルサ・ジェヌイン財団法人がセルジ・パナデロが率いて最初の年にリーグ優勝したこと、ジュリアノ・ベジェティが率いているフベニルカテゴリーがユースリーグを制覇したこと、ハンドボール、ホッケーがタイトルを制覇したことを口にだすのも忘れなかった。

経済面

FCバルセロナ会長は、財務担当フェラン・オリベ氏のスピーチに先立ち、財務報告の中で、取締役会は常にクラブが会員の財産であり続けるよう努め、経済回復による損失が会員に一切の損害を与えないよう尽力して​​きたことを強調した。ラポルタ会長は、シーズンを通してリュイス・カンパニス・オリンピック・スタジアムで試合を行ったにもかかわらず、経常利益が9億9400万ユーロであり、2024/25年度の経常利益が200万ユーロだったことをアピールした。

ナイキとの新たな契約により、スポンサー収入が過去最高の2億5900万ユーロに達したこと、そしてeコマースの好調により、昨年より55%増となる1億7000万ユーロというマーチャンダイジングの記録が、FCバルセロナの財政的回復を説明する鍵となったと会長は述べた。また、バルサがYouTubeの登録者数で2400万人超えを記録し、最も多くの登録者数を持つスポーツ組織であることも非常に重要だと考えを示した。その一方で、スポーツ選手の給与総額の削減は、経常収入の54%で、昨シーズンより2ポイント低く、2020/21シーズンの98%からは程遠いものとなり、その点で、ラポルタは改めてデコとスポーツエリアの仕事を称賛した。

FCバルセロナの財務安定性を示すもう一つの指標は、2023/24年シーズンと比較した負債の9000万ユーロの削減にある。この安定性と良い業績結果は、監査により指摘される例外事項もなく、1700万ユーロに達した特別業績のマイナスの影響をほぼ相殺することになった。会長は、Spotifyカンプノウへの復帰とスポンサーシップおよびマーチャンダイジングの好調により、2025/26年シーズンの経常利益が10億7500万ユーロ、税引前利益が500万ユーロになると発表。またした、FCバルセロナとSpotifyのパートナーシップを2030年まで更新するとの合意を確認し、それは、男女のトップチームのユニフォーム及びトレーニングウェアの胸に示される。また、Spotifyカンプノウのネーミングライツが、2034年まで有効であることを指摘した。

Spotify カンプノウ

ジョアン・ラポルタは、ソシオ会員、サポーター、ファンの全員に、クラブがバルセロナ市役所から最初の占有ライセンスを手にしたと発表した後、Spotify カンプノウ帰還までの複雑なプロセスについてその理解と支援を得ていることに改めて感謝を述べた。ラポルタは、エスパイ・バルサ部門が行なった仕事への拍手を送るように求め、この数ヶ月間、当初予定していたスケジュールではあるものの、スタジアムの帰還に際し、このような規模ーヨーロッパ最大となるーの場合、とりわけ、必要なライセンスを取得するための行政手続きなどに常に不確実性が伴うことを説明した。

お別れ

スピーチを終えるにあたり、ラポルタ会長は、FCバルセロナは世界に開かれているカタルーニャの帰還であり、125年前から民主主義、自由、カタルーニャ、その言語と共にあり、それが「クラブ以上の存在」たらしめていることにも触れた。また、バルサを愛することは、バルサを支配あるいは弱体化させようとする全て、逆境からバルサを守ることだと力をこめた。

 

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