リュイス・カンパニスオリンピックスタジアムで行われたリーグフェーズ2節、PSGとの対戦は、ルイス・エンリケの率いるチームの勝利に終わった。フェラン・トーレスが先制点を決めたものの、マユルが同点に追いつき、更に、試合終了間際にゴンサロ・ラモスが決めた得点が勝ち点3を奪うバルサにとっては悪夢のような展開となった。

巨神同士の対決、昨季のチャンピオンズリーグ王者と国内三冠制覇を果たしたチーム同士の戦い、FCバルセロナ対PSG戦の試合に、ハンジ・フリックは、シュチェスニー、ジェラルド・マルティン、クバルシ、エリック、クンデ、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、ダニ・オルモ、ラミン・ヤマル、ラッシュフォード、フェラン・トーレスのイレブンをピッチに送った。週末のリーグ戦から5人もの顔ぶれを変えて臨んだが、PSGもリーグアンでの前節から引き続き、デンベレを始めとし、負傷欠場している通常スタメンを起用できずに、この試合に臨んだ。

バルサの先制点

前半10分、ラミン・ヤマルがセンターラインから、次々とディフェンダーを翻弄しながら前線までボールを持っていくラミン・ショウで試合は始まった。14分には、そのラミンのキラーパスを受けたフェラン・トーレスがシュバリエを超えて、最初の明確なゴールチャンスを手にするも、イリア・ザバルニーが防ぎ、惜しくも先制点にならなかった。

先制点は、前半20分にやってきた。ラミン・ヤマルがボールを取り返し、ペドリへ送ったパスが左のラッシュフォードへ、そして、ラッシュフォードがスピーディに送ったアシストパスをフェラン・トーレスがワンタッチでシュバリエのゴールマウスに押し込んだ。内容の良いプレーで魅了していたバルサにとって、先制点は、チームプレーから生まれた値する褒賞だった。

PSGの反撃

バルサは、前半、試合のコントロールを握っていたが、両者互角の戦いが続き、最初のスピードが少しずつ、落ちていった。昨季の王者は、その隙を逃さなかった。前半38分、ヌノ・メンデスが次々とバルサの選手を抜き去って、前線までボールを持っていくとマユルにラストパスを送った。マユルは、シュチェスニーを欺き、PSGに同点弾をもたらした。このゴールに勢いを得たPSGは、更なるゴールを狙い、攻撃を繰り返したが、スコアはそこから動くことなく、ハーフタイムを迎えた。

後半、両者とも同じ顔ぶれで試合をスタートした。ラッシュフォードが個人プレーでエリア内まで持ち込むも、シュートは阻まれ、ゴールネットは揺れなかった。後半17分、ダニ・オルモがゴール正面からシュートを放つも、ハキミがクリアし、シュバリエのゴールを破ることはできなかった。試合は両者に開かれており、最後までわからないサスペンス映画のようだった。

バルデの復帰

後半26分、ハンジ・フリックはこの日、最初の交代を行なった。後半26分に、レバンドフスキ、マルク・カサド、アレハンドロ・バルデが、ラッシュフォード、ダニ・オルモ、ジェラルド・マルティンに代わって、ピッチに入った。バルデは、5試合ぶりの招集入りとなった。後半33分、ペドリがベンチに退き、マルク・ベルナルが中盤に加わった。

残酷なファイナル

後半38分にイ・ガンインが放ったシュートがポストに当たるも、スコアは1-1のまま、かわらなかった。後半40分、エリック・ガルシアに代わり、クリステンセンが入った。この要求度の高い試合に、選手に疲労の色も見えたが、両者とも勝ち点3を手にするために、必死にゴールマウスを狙い続けた。勝ち点1点を分け合い、ドローで試合が終わるかに思われた。しかし、運は、昨季の欧州大会王者の味方だった。後半45分、オフサイドと思われたゴンサロ・ラモスのシュートは、シュチェスニーのゴールネットを揺らした。スコアボードが1-2と変わり、試合終了のホイッスルが残酷に響いた。ハードなスケジュールに耐え、内容の良いサッカーを50207人のサポーターの前に提供し続けたチームにとって、あまりにも残酷なファイナルとなった。

 

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