フリックの2年目は、これ以上はない最高の形でスタートを切った。公式戦初戦で勝ち点3。要求度の高いチーム、マジョルカのホームでの試合だったが、バルサは昨季、タイトルを手にしたこの国内大会の初戦で幸先の良いスタートを切った。

最初の一歩となるリーガ第1節にハンジ・フリック監督は、ジョアン・ガルシアをゴールマウスで公式デビューさせ、バルデ、クバルシ、アラウホ、エリック・ガルシア、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、フェルミン、ハフィーニャ、ラミン・ヤマル、フェラン・トーレスのイレブンをソン・モイシュのスタジアムに送った。

新シーズン、いつもの習慣

高い湿度と気温に苛まれながら、現地時間19時半にソン・モイシュでキックオフとなった25/26リーガ1節、RCDマジョルカ対FCバルセロナ戦は、双方とも勝ち点3をあげて大会のスタートを切るという同じ目的を手にしていた。だが、バルサに必要だったのは、9分間のみだった。それまでも多くのスペクタクルなプレーを見せていたラミン・ヤマルが、正確なセンタリングパスを送り、それにハフィーニャが応えた。ハフィーニャがファーポストに送ったヘディングシュートは、レオ・ロマンのゴールマウスを破った。二人のコネクションは、今季も精彩を放っていた。今季のバルサでの公式得点を決める栄誉を手にしたのはハフィーニャであり、それをアシストしたのは、バルサの新「10番」だった。

数的有利な状態を活かすことをハンジ・フリックのチームは知っていた。ボールのコントロールを維持し、マジョルカは守備に追われ、ソン・モイシュのピッチはモノローグだった。ホームチームも反撃のチャンスを狙い、前半21分には、ムリキがシュートチャンスを手にするも、完璧なポジショニングを崩さなかったジョアン・ガルシアのゴールを破ることはできなかった。

前半24分後、フェラン・トーレスがエリア外からゴールをマークしたが、マジョルカの選手たちが、ライーヨに気を取られている複雑な状況でそのゴールは生まれた。とはいえ、主審からの指示は何もなかったため、結果的にスコアボードは、0-2と変わった。前半26分には、ムリキのアシストを受けた浅野がシュートチャンスを得たが、再び、ジョアン・ガルシアが立ちはだかり、失点を許さなかった。マジョルカのスタンドは、白いハンカチを降り、抗議を示した。

モルラネスとムリキの退場

試合は、バルサ有利に傾いていたが、その状況に拍車がかかった。ディフェンダーを抜き去っていくラミン・ヤマルにモルラネスが激しいファウルを犯し、前半34分、2枚目のイエローカードを受けて退場へ。更に前半39分、ムリキがジョアン・ガルシアに危険なファウルを犯し、VAR判定の結果、レッドカードを与えられた。マジョルカは9人で残りの時間を戦うことになり、ハーフタイムを迎えた。

後半から、フェルミンに変わって、ダニ・オルモが入った。

更なる公式デビュー

ソン・モイシュで、ジョアン・ガルシアは、バルサのゴールマウスで公式デビューを果たしたが、後半24分、ハンジ・フリックは、更に新たに二人の選手をデビューさせた。マークス・ラッシュフォード、ジョフレ・トレンツそしてガビが、フェラン・トーレス、、バルデ、クバルシに変わってピッチに立った。

後半32分、ハフィーニャがベンチに退き、クンデがピッチに入った。試合はほぼ終わっているかに思われたが、バルサの新10番は、アシストのみでは満足しなかった。アディショナルタイムが加えられ、それが終わる前の最後の瞬間にラミン・ヤマルがスペクタクルなゴールを決めた。ハフィーニャ、フェラン・トーレス、ラミン・ヤマルのゴールで、バルサは今季初勝利、最初の勝ち点3を手にすることになった。

この勝利により、フリックは再び、今季のプランを手にしていることを証明し、チームはそれに答える準備ができていることをサポーターの前に披露した。リーガは始まったばかりだが、その長い道のりを、再び、チームを信じてバルサが走り出した。

 

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