ポジティブな結論を引き出したアジアツアー
FC バルセロナのツアーは終わりを告げた。ザ・ ブラウグラナツアー、アジアエディションT by Philips Ambilight TV はFCバルセロナがアジアで行った9回目のツアーであり、スタートはどうなることかと思われたが、最終的にスポーツ面、社会面ともに成功に終わった。3回のゴールフェスティバル、ヴィッセル神戸戦、FCソウル戦、大邱FC戦は、トップチームがプレシーズンを非常に集中してスタートしたことを示しており、日本と韓国のファンは、この三試合をを通して、バルサへの情熱をコンスタントに伝えてくれた。
15ゴール、リスクゼロ
スポーツ面のみに関して言えば、三勝は特別なものとなった。チームは全試合を攻撃のリサイタルで魅了し、三試合で15得点をマークし、 2024/25年に国内三冠を持ち上げた偉大なシーズンを想起させた。この三勝は、慎重さを重ねて得られたものであり、ハンジ・フリックは、選手の健康面を配慮し、最大限のローテーションを行った。
日本と韓国の気候は、コンディションの調整に容易ではなかった。高い湿度と気温が最も大きな敵となった。最も大切なシーズンは、まだこれからやってくることを意識し、ドイツ人監督は、試合ごとに選手に45分間のプレー時間を与え、ハーフタイムに毎回、三試合とも11人の選手交代を行った。遠征した30人の選手のうち29人を起用し、唯一、イニャキ・ペニャだけが、プレー時間を与えられずに終わった。
期待高まるデビュー
また、ツアーは、ピッチの上でトップチームと初めてプレーする選手たちを見るのにも役立ち、実に5人もの選手がデビューを果たした。spのうち、3人は新加入選手（ジョアン・ガルシア、ラッシュフォード、ルーニー）であり、二人はラ・マシアからの育成組織出身選手（ジョフレ、ドロ）だった。全員が最初の三試合で優秀なレベルをみせたが、このアジアツアーで最多得点王に輝いたのは、周囲の期待を（良い意味で）裏切ったガビだった。
バルサへのパッション
スポーツ面を別にすれば、今回のツアーでの最もポジティブな結果の一つは、日本と韓国におけるバルサファンのパッションが確認できたことだろう。改めて、ジョアン・ラポルタ会長も、ハンジ・フリック監督も、アジアの両国のサポーターに対して「私たちはここで受けた応援にとても感謝している」 と繰り返し、感謝を述べた。全くもってその通りだった。
バルサをアジアに近づけるという目的は、成功のうちに達成された。クラブは、2度のミーティングで、アジアの３つのペニャ、-日本、上海、ソウル-と対面し、それぞれ、日本と韓国のバルサアカデミーの少年少女85人ずつと触れ合う機会を設けた。バルサは、よりインスティトゥーショナルな面からもより近づくことになり、京都府長や坡州市長、大邱市長との面会も行われた