フェルミン・ロペスは、前日記者会見で、常にこのバルサの中で重要な選手だと感じていたと話した。それはスタメンの時もベンチスタートの時も同じだと。ジローナとの対戦は、負傷明けで後半からプレーし、試合を変えてみせた。そして、ギリシャのチームを相手に、今回は、ハットトリックを決め、純粋にバルサの選手として記憶から忘れることのできない選手となり、誰よりも輝いた。

夢を叶えたフェルミン

最初のキックオフの笛が鳴った瞬間から、バルサの'16' 番は喰らいつくようにピッチに立って、チームのインテンシティのレベルをあげ、メンディバルによって鍛えられた対戦チームが生み出すスペースを片っ端から潰した。それは、トップチームの選手として最高の夜の一つとなった。試合が終わった後、彼自身が「夢が現実になった」と口にした。

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「苦手な足で」3得点

3ゴールをそれも、フェルミンは全て左足、自身の利き足ではない方で決めた。これを最後にやってのけたのは、いつも通りと言うべきか、2014年11月25日に右足で3ゴールを決めたレオ・メッシのみだ。きしくもその試合もチャンピオンズだったが、対戦相手はアポエルだった。フェルミンに話を戻すが、彼は自身の光で輝き、全ての焦点が後5日後のエル・クラシコに迫っているこの状況で、その存在感をアピールしたのだった。

まず、ラミネ・ヤマルのカットバックを受け、ゴールキーパーをかわし、わずかなスペースと多くの敵の足の間を縫うようにシュートを放ち、7分に先制点を挙げた。そしてハーフタイム直前、敵陣でボールを奪い返したラ・マシアのもう一人の逸材、ドロがスペースを作り、フェルミンはそれをコントロールして右足でシュートを放った。まるで論理的な決断のようだったが、フェルミンには別の考えがあった。彼はボールを受けとり、冷血にもディフェンダーの内側に切り込み、ツォラキスの手の届かないところにボールを流し込んだのだ。

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キャリアで初

ダブルゴールで既に十分、スペクタクルな試合だったが、さらに花を添えるものがなかった。76分、ルーニーはユニフォーム姿で華麗なプレーを見せ、足を滑らせながらもペナルティエリア内にボールを置いた。このボールはラッシュフォードが右足で、フェルミンが左足で攻撃するという2つの可能性があった。そして、ミッドフィールダーの見事なゴールと、それにふさわしいセレブレーションが生まれた。その価値に値する歓声が沸き起こった。フェルミン・ロペスにとってのキャリア初のハットトリック。このバルサの飢餓感と粘り強さが光った。

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