FC バルセロナ - ジローナ: アラウホが決めたダービー(2-1)
今年最初のカタルーニャダービー、FCバルセロナ対ジローナ戦は、前半ペドリが先制点を決めるも、その後、同点に追いつかれる展開の苦しい戦いとなったが、試合終了間際に、ロナルド・アラウホが勝利弾を呼び込み、バルサはエル・クラシコを前に貴重な勝ち点３を勝ち取った。
再び、勝ち点３を手に、あの感触を取り戻す。代表週明け最初のリーグ戦となったカタルーニャダービー、ホームで行われたジローナとの対戦に、レバンドフスキ、フェラン・トーレス、ダニ・オルモ、ハフィーニャ、ガビ、ジョアン・ガルシア、テア・シュテーゲンと数多くの負傷者を抱えた状態で臨んだハンジ・フリックは、この日のイレブンにシュチェスニー、クンデ、エリック、クバルシ、バルデ、フレンキー・デ・ヨング、カサド、ペドリ、ラミン・ヤマル、ラッシュフォード、そして、今回、トップチームデビューをスタメンで果たした17歳のトニ・フェルナンデスを据えてスタートした。
ペドリマジックで先制点
最初から、攻撃の形を作っていったバルサは、前半13分、早々と先制点をマークした。クンデ、ラミン・ヤマルとのコンビネーションプレーから、ペドリが押し込んだニアに、ガッサニーガは反応できず、バルサは1点をリードした。バルサの8番のまさに芸術作品のようなゴールだった。
ジローナのリアクション
しかし、カタルーニャダービーだけあり、ミチェルの率いるチームも負けてはいず、ペドリがゴールを決めた7分後の前半20分にコーナーキックからのプレーに応えたヴィツェルがオーバーヘッドでシュチェスニーを驚かし、スコアを同点にした。その後、22分にヴァナトがジローナに追加点を決める寸前も、シュチェスニーがクリア。その直後の23分にもポルトゥが絶好のチャンスを作り出すも、そのシュートはポストに弾け、試合はかろうじて同点のまま、続いた。
前半26分には、クバルシが前線のトニ・フェルナンデスに送ったボールをトニがワンタッチでフレンキー・デ・ヨングに送り、フレンキーがシュートを放つも、今度はガッサニーガが止めて、両者のせめぎ合いが続いた。前半29分には、ラッシュフォードが放ったシュートは、ガッサーニガを超えたが、クロスバーに当たり、あとわずかのところでネットを揺らすことができなかった。また、前半38分には、ブライアン・ヒルがゴールチャンスを手にし、最終的にシュートは枠をとらえなかったものの、バルサはジローナにリードを許す寸前だった。
激しい雨が降ってくる中、両者は最終的に1-1でハーフタイムを折り返すことになった。
ゴールの取り消し
後半から、ハンジ・フリックは、トニ・フェルナンデスに変えて、フェルミン・ロペスを投入した。そのフェルミンが積極的にシュートを放ち、後半6分にはシュートをポストに当て、11分にも再び、シュートを放つも、ガッサニーガに阻まれた。後半16分には、クバルシがガッサニーガのゴールネットを揺らしたものの、主審は、その前にエリック・ガルシアのファウルがあったと判断し、スコアは1-1のまま、変わらなかった。
後半18分、ラミン・ヤマルとペドリがピッチを下がり、クリステンセンとルーニーがピッチに立った。状況が打破できない状態で、後半30分、バルデが退き、ジェラルド・マルティンが入った。試合規定時間終了まで、あと10分間となり、ハンジ・フリックは、マルク・カサドに変えてロナルド・アラウホを入れた。アラウホは、攻撃に参加し、センターフォワード的な高いポジションでプレーしていた。
ストライカー・アラウホ
アディショナルタイムが4分間、加えられた。バルサは、最後まで執拗に勝ち点３を狙い続けた。そして、その強い意思が後半47分に報われた。フレンキー・デ・ヨングの放ったパスを受けたアラウホは、生まれついてのストライカーのごとく、そのボールをゴールネットの奥に押し込んだ。試合終了の笛が鳴った時、スコアは2-1であり、カタルーニャダービーは、FCバルセロナの掌中にあった。勝ち点３は、バルサのものだ。