ラミンの全記録
2023/24シーズンの注目選手の一人は、ラミネ・ヤマルだ。トップチームでの初フルシーズン、背番号27を背負ったヤマルは、数々の最年少記録を打ち立てた。出場した全ての試合で違いを生み出してきたラ・マシア出身のヤマルは、FCバルセロナのユニフォームを着て17もの記録を樹立した。
FCバルセロナでのデビューシーズンに彼が成し遂げた偉業に加え、前例のないマイルストーンがいくつも達成された。ラミネ・ヤマルが初めてカンプ・ノウのレアル・ベティス戦でピッチに立ったのは、今から2シーズン前のことだ。この試合でヤマルはバルサ史上最年少デビューを果たした。16歳という若さでのデビューは、彼の未来を切り開く礎となった。彼のさりげないアプローチは若さを感じさせず、2023年と2024年の両シーズンで素晴らしい活躍を見せてくれることだろう。
リーガ最年少スタメン
ラミネ・ヤマルが2023/24シーズン最初の記録を達成するのに必要なのは、2試合のみだった。バルサのリーガにおける初ホームゲーム、オリンピック・リュイス・カンパニススタジアムは、このラ・マシア出身選手にとって新たなマイルストーンを刻んだ場所になった。16歳38日で、彼は21世紀に入って、最年少でリーガにおけるスタメン出場を果たしたのだ。これにより、2012年にマラガのファブリス・オリンガが樹立した記録は塗り替えられることになった。また、勝利に終わったカディス戦でも、それに値するパフォーマンスをみせた。
リーガ最年少アシスト
また、その数日後に16歳45日で、彼はラ・リーガにおいて最年少でアシストを提供した選手となった。彼があげた完璧なクロスは、ガビのヘディングゴールとなり、ラ・セラミカスタジアムで行われた試合、ビジャレアルーバルサ（3-4）戦と共に彼の名は歴史に刻まれることになった。
チャンピオンズリーグ、バルサ最年少デビュー
チャンピオンズリーグに話を移そう。ラミン・ヤマルが輝かしい記録を残し別の大会だ。モンジュイックでのグループステージ、ロイヤル・アントワープ戦（5-0）で、16歳68日の若さでデビューを果たし、ラミンは、FCバルセロナ史上最年少のチャンピオンズリーグデビュー記録を更新した。それまでの記録保持者、チームメートのアンス・ファティの記録を塗り替えた。とはいえ、背番号27のヤマルは9月19日で、同大会の史上最年少デビューを果たすことは叶わなかった。ボルシア・ドルトムントのユスファ・ムココが彼よりも、50日も若い年齢でデビューを果たしたためだ。
欧州リーグ最年少スタメン
16歳83日という若さで、彼は欧州大会における最年少スタメン出場を果たした。、1994年にセレスティーヌ・ババヤロ（アンデルレヒト）が16歳86日で記録を樹立して以来、破られていなかったこの記録は、ポルトのスタジアムで破られた。
リーガ最年少スコアラー
2023年10月8日、ヤマルはバルサでゴールを決めるという経験を初めて楽しむことになった。それも、わずか16歳87日で決めて、ラ・リーガ史上最年少のゴール記録を更新したのだ。マラガのファブリス・オリンガの記録をわずか11日差で破ったその記録は、グラナダとのアウェー戦で生まれた。
クラシコ最年少プレーヤー
その20日後の10月28日、彼はエル・クラシコ史上最年少スタメン選手となり、同じくバルセロナの選手であるビセンツ・マルティネスの記録を破ったた。しかし、マルティネスとは異なり、ラミンは途中出場となった。エル・クラシコではスタメン出場した際は、その時点ではマルティネスよりも年上だったため、マルティネスは、宿敵同士のこの試合でスタメン出場した最年少選手として記録され続けている。
チャンピオンズリーグ最年少アシスト
ラミン・ヤマルは、16歳153日でアントワープとのアウェー戦にて、フェラン・トーレスへのパスを決め、チャンピオンズリーグ史上最年少のアシスト記録を打ち立てた。これは、それまでボジャン・クリキッチが保持していた記録を塗り替えることになった。
スペインスーパー杯最年少デビュー
新たなシーズンは、新たな記録と同義語だ。少なくともラミン・ヤマルにとっては、そうだ。今回は、スペインスーパー杯でオサスナとの準決勝に16歳182日で出場し、アンス・ファティを超えて、大会の最年少デビュー選手となった。
最年少スコアラー
また、スペインスーパー杯では、デビューのみならず、バルサの2点目のゴールを決めて、この大会史の最年少スコアラーになった。
国王杯、今世紀の最年少スコアラー
ラミン自身も、自らの様々な記録破りの結果を数えきれないのではないだろうか。2024年1月24日、国王杯のアスレティック・クラブ戦でゴールを決めたラミン・ヤマルは、16歳195日で、ゴールを決め、今世紀のスペイン国王杯で得点した最年少選手となった。
リーガ最年少ダブルゴール
グラナダとの3-3の引き分けた素晴らしい試合で、新たな記録が生まれた。ラミン・ヤマルは、単にゴールを決めるだけでなく、16歳213日という若さで、ダブルゴールをあげ、同一試合で2ゴールを挙げた史上最年少選手となった。1ゴール目はジョアン・カンセロのアシストによるものであり、続く2ゴール目は相手ペナルティエリアの端から決めた豪快なシュートだった。
リーガで3得点を決めた最初のU17選手
ダブルゴールを決めたことにより、ラミンはリーグ戦通算3ゴールを記録したことになったが、それ以前に17歳になる前にこの記録を達成した選手はいなかった。実際は、ラミンはその後、シーズン終了までにさらに2ゴールを追加し、合計5ゴールを記録することになった。2024/25シーズンが始まる頃には、彼は既に17歳になっていたため、記録は3得点で止まった。
チャンピオンズリーグ、ノックアウトステージ最年少出場
ディエゴ・アルマンド・マラドーナ・スタジアムで、16歳223日で、ヤマルは、チャンピオンズリーグのノックアウトステージに出場した史上最年少の選手となった。
UCL 初の18歳以下の選手二人が出場
この試合には同じくティーンエイジャーのパウ・クバルシも出場しており、チャンピオンズリーグのノックアウト戦で、18歳未満の選手が1人ではなく2人、同じチームに出場したのは初めてのことだった。
チャンピオンズリーグ最年少準々決勝進出
バルサがナポリを下して快進撃を見せたことにより、準々決勝での新たな記録樹立のチャンスが訪れた。パルク・デ・プランスで行われたこの試合で、ヤマルはヨーロッパ最高峰の大会準々決勝に出場した史上最年少選手となった
チャンピオンズリーグ最年少10試合出場
ラミンは、この試合の第2レグを16歳278日で迎えたが、その試合は、既にこの高いにおける10試合目だった。それまでの大会10試合出場における最年少の記録は、2014年にアンデルレヒトのユーリ・ティーレマンスが記録していたが、またもやその記録を破ることになった。
バルサで最年少50試合出場
5月19日に行われたラヨ・バジェカーノとの対戦で、ラミン・ヤマルはバルサと共に50回目の出場を果たした。すごい早さだ！同年代の選手のほとんどがまだトップチームでデビューもしていない状況で、ラミンは、これまで16年間破られなかったボヤン・クリキッチの記録を破った。
更にスペイン代表でも
ラミネ・ヤマルの記録は、FCバルセロナと共に樹立したものだけではない。ラミンは、スペイン代表でも、ジョージア戦で史上最年少デビューを果たした。ラミンは、わずか16歳57日という若さでデビューを果たしただけでなく、ゴールも決めた、史上最年少選手となったのだ。この記録は、両方とも、ほんの少し前にチームメイトであるガビが樹立したばかりだった。
ユーロの最年少スタメン
ルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いる代表と共に、バルサのウインガーは、16歳339日で、2024年の欧州選手権初戦のクロアチア戦にスタメン出場を果たし、同大会史上における最年少スタメン出場選手となった。
ユーロの最年少アシスト
単に大会最年少選手というだけで満足せず、ラミンは、3-0で勝利を収めたクロアチア戦で、ダニ・カルバハルが決めた3得点目のゴールのアシストを決めたのだった。
ユーロの最年少ノックアウトステージ出場
2024年欧州選手権のベスト16、ジョージア戦で4-1の勝利を収めた試合のスタメンに選出されたバルサのウィンガー、ラミン・ヤマルはその試合を16歳354日で迎え、大会史上最年少のノックアウトステージ出場選手となった。ラミンは、イングランドのジュード・ベリンガム、ドイツのムシアラ、チームメイトのペドリ、そしてイングランド人ストライカーのマーカス・ラッシュフォードを抑え、ノックアウトステージ出場の最年少選手リストのトップに立った。
ユーロ最年少ゴールスコアラー
ユーロ 2024において、このティーンエイジャーのウインガーは、,16歳362日でゴールを決め、スイスのヨハン・フォンランテンが2004年に 18歳 141日で決めた大会での最年少ゴールスコアラーの記録を抜いた。
ラミン・ヤマルが記録を破ったこのゴールは、フランスとの準決勝前半21分に訪れた。この素晴らしいゴールにより、前半、デシャンのチームが僅差リードしていた試合が、 1-1とドローに持ち込まれたのだった。
最年少でのユーロ決勝出場
ラミン・ヤマルとスペイン代表は、ベルリンで行われた決勝に挑み、ラミンが良き友人でもあるニコ・ウイリアムスに送ったアシストが、この日、イングランドを 2-1で破ることになる最初の得点を生み出した。
代表での最年少大会優勝
そして、この勝利により、ラミン・ヤマルの記録コレクションが新たに加わることになった。つまり、ラミン・ヤマルは代表と共に優勝トロフィーを持ち上げる最年少選手になったのだ。17才の誕生日を迎えた翌日、ラミンは、1958年のワールドカップでブラジル代表とペレが樹立した記録を248日早めたのだった。
エル・クラシコでの最年少得点選手
2024年10月26日に、サンティアゴ・ベルナベウでバルサが4得点を決めて勝利をあげた3ゴール目をラミン・ヤマルは、 17歳105日で決めて、アンス・ファティが持っていた記録を破り、クラシコにおける最年少ゴールスコアラーになった。
チャンピオンズリーグの同試合でゴールとアシストを提供した最年少選手
2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ、ベスト16、ベンフィカを前にした第2レグで素晴らしい活躍を見せた。ラフィーニャの先制点を鮮やかにアシストし、さらに自身も劇的なゴールを決めてスコアを2-1に変えた。ラミンほどの若さで、チャンピオンズリーグの試合でゴールとアシストの両方を達成した例は、かつてなく、ラミン・ヤマルに新たな記録が加わることになった。
18歳以下で欧州大会20試合出場を果たした最初の選手
2024/25シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝の第一レグ、ボルシア・ドルトムント戦で記憶に残るパフォーマンスをみせたラミン・ヤマルは、新たな記録をもたらした。18歳未満でありながら、ヨーロッパリーグ20試合出場を達成した初の選手となったのだ。
バルサで100試合に達した最年少選手
それは、チャンピオンズリーグの試合でも繰り返された。カタルーニャ出身のスター選手は、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝のインテル・ミラノ戦で、バルセロナのユニフォームを身につけて、公式戦100試合出場を達成した。17歳291日で、FCバルセロナ史上における最年少で100試合出場を達成した。
チャンピオンズリーグ準決勝最年少ゴールスコアラー
ラミン・ヤマルは、ピッチ上でのスピードと、先制点獲得の記録を塗り替える俊敏さの両方を兼ね備えている。FCバルセロナでの100試合出場達成を記念して、ゴールを決め、期待に応えて、史上最年少記録を更新してみせた。また、ゴール上隅に突き刺さった鮮やかなゴールは、チャンピオンズリーグ準決勝での最年少ゴール記録となった。
更に続く・・・