インテル4-3FCバルセロナ:残酷なファイナル
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余りにも残酷なファイナルだった。ハンジ・フリックの率いるバルサは、ミランでインテルを前に延長戦まで持ち込んだが、後わずかというところで、決勝を逃し、準決勝で敗退する残酷なファイナルを迎えた。
目指すはミュンヘン。それを手にするためには、勝利のみ。たった一つの目標を目指し、ハンジ・フリックは、ジュゼッペ・メアッツァのピッチに立つスタメンに、シュチェスニー、クバルシ、イニゴ・マルティネス、ジェラルド・マルティン、エリック、フレンキー・デ・ヨング、ダニ・オルモ、ペドリ、ハフィーニャ、ラミン・ヤマル、フェラン・トーレスのスタメンを送った。ハンジ・フリックは、ジェラルド・マルティンとエリック・ガルシアをサイドバックに据え、インテルのカウンターアタックを防ごうとしたが、思い通りにはスタートしなかった。
インテルの先制
試合は、第一レグと同じような展開となった。言い換えれば、バルサに有利な展開にはならなかった。試合の開始から、通常通り、多くのチャンスメイクを行ったが、得点につながらない状態が続いた。ラミン・ヤマルもダニ・オルモもフェラン・トーレスも、それぞれがチャンスを手にしたが、ゴールネットを揺らすことができず、それが高い代償に繋がった。
前半22分、ダニ・オルモが失ったボールが、インテルの先制点に繋がった。ラウタロがホームチームに先制点を与え、勢いを得たインテルだが、バルサにも同点弾の機会はあった。前半30分には、ハフィーニャからのセンタリングを受けたフェランが絶好のスコアリングチャンスを手にするも、ゴールネットを揺らすことができないまま、更に前半44分にはハカン・チャルハノールが追加点をマーク。バルサは前半に2点リードを許し、ハーフタイムを迎えることになった。
6分間でバルサの反撃
しかし、信を失うバルサではなかった。1-0どころか、スコアを2-0にされて迎えた後半だったが、後半9分、ジェラルド・マルティンの放ったセンタリングが最初のリアクションへとつながった。そのセンタリングはクリアされたものの、そのクリアボールがエリック・ガルシアの足元に落ちた。この日、スタメン出場したエリック・ガルシアが放ったシュートがゾマーのゴールネットに突き刺さった。
後半15分には、再び、ジェラルド・マルティンのセンタリングからダニ・オルモが追加点をマーク。バルサは瞬く間に、試合のスコアを2-2に戻した。
後半23分にはバルサにPKチャンスが訪れたかと思われたが、VARにより、PKとならず、試合は続いた。後半28分、イニゴ・マルティネスに代わり、アラウホが入った。
ハフィーニャの追加点
インザギのチームは、バルサに対抗し、5人もの交代枠を後半35分までに使い切った。後半23分に、主審がPKを命じたラミンへのファウルをVAR が取り消す不運が重なった。後半35分に、ハンジ・フリックは、ロナルド・アラウホをイニゴ・マルティネスに変えて投入し、後半38分にはダニ・オルモに変えて、フェルミンがピッチに入った。後半42分に、ハフィーニャが芸術作品をもたらし、スコアを2-3に変えた。アディショナルタイムの5分間を加え、決勝まで後、7分間と迫っていた。ラミン・ヤマルのシュートがポストに弾けた時、まだ、アディショナルタイムは2分間残っていた。
アディショナルタイムの悲劇
その残された2分間は、バルサにとって余りに長かった。そこにインテルのゴールが訪れた。その同点弾の前に、ジェラルド・マルティンへのファウルがあったが、 VARはそこでもバルサにとっては助けとなる判断を下すことはなかった。ミュンヘンの決勝を目指し、そこから延長戦に持ち込まれることになった。国王杯の決勝の時のごとく。
フラテッシの勝ち越し弾
激しい雨が降る中、アディショナルタイムにバルサはレバンドフスキもピッチに立っていたが、スコアは動かなかった。99分に再び、ジュゼッペ・メアッツァのスタンドから歓声があがった。負けそうになっていたインテルにフラテッシがゴールをもたらしたのだ。スコアはホームチームに有利なものとなっていたが、まだ15分間、反撃の時間が残っていた。
フリックは、ガビとパウ・ビクトルを延長戦の後半に投入し、最後まで全力を尽くしたが、ゾマーの鉄壁を破ることはできなかった。バルサは決して諦めることなく、210分間の間に6ゴールを突き刺したものの、決勝には届かなかった。負けなければいけないのなら、これがバルサの負け方だろう。攻撃しながら。顔をあげながら。バルサスタイルで、FCバルセロナはミランに散った。
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