あの類い稀な笑顔、謙虚さ、そして、素晴らしいクオリティを併せ持ったロナウジーニョが、バルサにやってきて、歴史を作ることになったあの日から、15年がたった。
それは2003年7月21日のことだった。正式な公式発表から二日後、カンプノウでブラジル人選手がバルサのユニフォームを身につけて、初めてピッチに降り立ち、一目見ようと訪れた25000人のファンの前で、それからファンを何度となく楽しませることになるそのマジカルタッチを芝の上で披露したのだった。
メディアの前で、「バルサのファンに多くの喜びを与える」ことを期待し、リバウド、ロナウド、ロマリオといった過去のバルサのブラジル人クラック同様に「このクラブ史に入りたい」と当時の思いを告げたロナウジーニョのことばは現実になった。
歴史となった数々のプレーとゴールの数々（全部で110得点をマーク）、数々のタイトル制覇 (リーグ優勝2、チャンピオンズリーグ1、スペインスーパー杯2、カタルーニャ杯2）、 FIFA ワールドプレーヤー (2004 、2005)そしてバロンドール (2005)。この唯一無二の選手は、時が過ぎても色褪せることなく、いつまでもバルサファンのアイドルの一人でい続けている。
