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マッチレポート バレンシアCF—FCバルセロナ:5年連続の決勝進出!(0−2)

コウチーニョとラキティッチのゴールによりチームはメスタージャでバレンシアに勝利、国王杯の決勝進出を決めセビージャと対戦することになった

5年連続の国王杯決勝進出が現実のものにー。同大会でどのチームも成し遂げていない偉業が達成された。バルサは最近11大会で9度勝ち進んできた決勝の舞台へ再び立つ。また3連覇中で通算29回の優勝を誇っている。つまり国王杯について語る時にはつまりバルサについて語るのと同義語。今回チームはコウチーニョがバルサでの初ゴール、さらにラキティッチの追加点で準決勝第二レグでも勝利した(0−2)。

最終的な2試合合計スコア以上に難解な準決勝だった。スアレスのゴールによりカンプ・ノウで最少得点差の勝利を飾ったあと、バルベルデ監督率いるチームの面々はメスタージャで厳しい試合が待っていると承知していた。地元チームを後押しする空気に包まれるなか、バルサは序盤の試合をコントロールするものの、バレンシアは第一レグよりずっと積極的な試合運びを見せた。マルセリーニョは普段の4−4−2システムを4—3—3に変更、より高い位置からのプレッシャーを賭けて来た。ロス・アスルグラナスはこの網をくぐり抜け、メッシを中心に試合の主導権を握った。アルゼンチン人クラックはリズムを落とすことなくゴームメイク、さらにバレンシア守備陣にとって頭痛の種になり続けた。ガヤに対し股抜きを見せるなどレベルの違いを見せつけた。

アスルグラナの10番はプレーの中心で、スペースを生み出し、ドリブスを仕掛け、相手の戦術オプションを無力なものにした。バレンシアは前半そのリズムに耐え、さらにはいくつかのカウンターで好機を演出した。ビエット、ザザ、ロドリゴといったスピードのある選手たちがハーフタイムの前にチャンスを得て、ヘディングシュートがゴールバーを叩く場面もあった。

コウチーニョの初ゴールで勝ち受けに大きく前進

試合前会見でバルベルデ監督のメッセージは明確なもので、それは決勝へ進むためにはメスタージャで少なくとも1点を挙げなければならないというものだった。予言を現実のものにしたのはコウチーニョ。バルサで初の得点を決めた。ガライを交わしたルイス・スアレスが逆サイドへラストパス、右サイドから体を投げ出して放ったシュートはゴールの逆サイドのネットを揺らした。このゴールはバレンシアに大きなダメージを与え、試合はよりバルサに有利な展開となった。

ロス・クレスは後半、試合のコントロールをより確かなものにし、ルイス・スアレスはあらゆる攻撃ゾーンで力の差を見せつけ、戦い続けた。バレンシアはまず同点にして逆転の足がかりを作ろうとするが、ピケユムティティは手堅いプレーを展開、シレッセンも動きに冴えを見せてガヤがゴールエリアから放ったシュートさえも跳ね返した。終盤、バルベルデ監督はジェリー・ミナを投入、アスルグラナ選手としてデビューを飾った。マルセリーニョのチームが意気消沈するなか、スアレスが相手DFのミスを見逃さずラキティッチをアシスト、完璧なミドルシュートを決めて決勝進出を決定付けた。5年連続となる決勝の相手はセビージャ。FCバルセロナは得意とする大会でさらなる歴史を紡ごうとしている。

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