初日から問答不要の強さで勝利するリーグがある。そして、信念から生まれるレジリエンス、決してあきらめないそのキャパシティから生まれるリーグもある。それが、バルサがリーガ2025/26年のチャンピオンになった歴史の物語だ。ハンジ・フリックの率いるチームは、昨季手にしたタイトルが、単に新しい監督によるリアクションに過ぎなかったわけではないことを、そのプレースタイルとゴールで証明することを今季、余儀なくされた。

マドリードでのクラシコの後、引き離された勝ち点5点差

シーズンの最初は容易ではなかった。最初の7節までは、バジェカスで勝ち点2を落としたのみだったが、セビージャでの黒星(4-1)から始まり、その2節後、ベルナベウで前期のエル・クラシコで黒星を喫した (2-1)後は、チームを疑う声もで始めた。バルサにとって非常につらい1試合、敗戦だったが、その試合をチームは多くの負傷選手を抱えて対戦したのだった。その時、欠けていた唯一のディフェンダーはクリステンセンのみだったが、中盤には熱量をもたらすガビ、ライン間を動くオルモ、貪欲なハフィーニャ、また、レバンドフスキのゴール力などが欠けていた。そして、ゴールマウスには、やはり、負傷のため、ジョアン・ガルシアがいることができなかった。

様々な条件を抱えながら、バルサはこの試合を抜け出した。後から振り返れば、それはリーガにおいて最悪の瞬間だった。宿敵を前に勝ち点5点差をつけられていたのだから。多くにとって、あの夜は警告となった。このチームにとっては、分岐点だった。なぜなら、そこからバルサは道を外れることがなかったからだ。 大々的に声をあげることもなく、性急なリアクションを起こすこともなく、チームは、これまでも示してきた自信と個性を礎に、ボールから始める再建をスタートした。レアル・マドリードのリードは長く続かなかった。レアル・マドリードは5試合で31敗の成績に終わる一方で、バルサは9連勝の流れに乗り、順位表を逆転させた。

プレースタイルに忠実に

そして、その間、チームはそのスタイルを失うことはなかった。勇敢かつ魅力的で怖いもの知らずだった。そしてレジリエンスがあり、頑固でもあった。なぜなら、それがこのチームの最も大きな特徴の一つであり、その打たれ強さにあるからだ。逆転は、順位表で手にしたもののみならず、リーガを通して6回も逆転を証明したのだ。フリックの率いるチームは、9回も不利な状況で試合を行なっていながら、そのうち、6回は逆転勝利を手にしたのだ。その勝ち点18点は、多くのチームが諦めてしまうような状況で手に入れたものだった。

このデータは偶然でも事故でもない。サッカーをいかに理解するかであり、一つのチームが決してそのプレースタイルを見捨てることがない、それが試合を逃すことになりそうな状況でもだ。昨季、すでにその闘争心の片鱗をみせ、5回もの逆転勝利、つまり勝ち点15点を手に入れていた。しかし、今季、バルサはそこからさらに進んだ。その信念はアイデンティティに姿を変えた。もっとも苦境に陥った状況でも、チームは攻撃の手を緩めず、高い位置でプレスをかけ、対戦相手のゴールマウスを同じ信念で探し求めた。決してそれを手放すことなく、それがさらにチームを大きくしたのだ。

ラ・マシア: いつでもラ・マシア

逆説的に、最たる若手への信頼があった。再び、そして、いつもの通り、ラ・マシアはそこにあり、歴史的に証明したきたように、応えてみせたのだった。その多くはすでに重要な選手となっていたが、今季、さらに5人が台頭した。そのうちの一人、ドロはもうここにいないが、その他の選手は、人生を捧げ、機会を求めてきたクラブに残っている。ジョフレ・トレンツ、チャビ・エスパルト、トミー、トニ・フェルナンデスだ。

だが、ピッチで最も起用された3人は、エリック、クバルシ、ラミン・ヤマルだった。純粋なバルサのDNAを持っている選手たちだ。同様に、今季、そのポジションをものにしたジェラルド・マルティン、毎回、バルセロニズムを代表するフェルミンやガビ、倒れても再び立ち上げる強さを証明したマルク・ベルナルなどだ。しかし、チームはそういった強い思いだけでチャンピオンになったわけではない。それは数字が証明している。

数字も嘘をつかない

これが伝えることは、バルサは、攻撃に最も優れており、91ゴールを手にすることでそれを証明しているということだ。しかし、毎年変わらない数少ないことの一つが、ゴールキーパーだ。なぜなら、攻撃とは別に、ジョアン・ガルシアは、バルセロナのゴールをほぼ難攻不落に変えたからだ。サジェン出身のキーパーは、今年が初年だが、サモラ賞を戦う筆頭であり、彼の獲得は、大きな正解の一つだったことを示していいる。

つまり、このバルサは、単に勝ち点、ゴール、最終順位表のみで記憶されるわけではない。その倒れても起き上がるそのキャパシティで記憶に残されることだろう。どんなに不利な状況にあっても競うチームとして。疑問が抱かれた時にも信じ続けたチームとして。そして、何より、決して自らのアイデンティティを放棄しないことが、勝つための最良の方法だと証明したチームとして。 2025/26年のリーガは、既にアスルグラナ、バルサカラーに染まっている。

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