チェルシー– FC バルセロナ: クラシコのごとく
スタンフォード・ブリッジには、フットボールの息吹が宿る。その内側にある通路には、歴史が息づいている。ジョン・テリー、ディディエ・ドログバ、ジャンフランコ・ゾラ、ジョゼ・モウリーニョそして、また、最近、制覇したFIFAクラブワールドカップの雰囲気がスタジアムの隅々まで漂っており、スタジアムには60年代の象徴の一人であるピーター・オズグッドの像も設置されている。
120年の歴史がチェルシーをより偉大にしておりー大陸レベルでー ここ最近の30年間、両者は欧州でのライバル性を強めており、現在では、すっかり欧州のクラシコとして、チェルシーーバルサ戦は定番になった。
ここ数年ー今からここ7年間は顔を合わせていなかったー両チームは、この欧州最高の大会での対戦から免れてきた。バルサが2000年に3-1で対戦相手に負けながら、延長戦で5-1にひっくり返して勝利を収めた試合を誰が覚えているだろう?あのモウリーニョの率いるやりづらいチェルシーを前に、スタンフォードブリッジで見せたロナウジーニョとメッシがあのマジックは?バルサ史上最も祝された瞬間の一つであるイニエスタのゴールは?残念ながら 2012年のチャンピオンズリーグ準決勝のように、クレにとって悲しい夜もあったが。
新顔二人
さて、このクラシコには新たな要素が加わることになる。フルハムの区域にあり、バルサにとって決して容易ではないこの舞台で、これまで訪れた8回もの遠征で唯一手にした勝利が、ハンジ・フリックのバルサの大きなモチベーションになるにちがいない。さらにロンドンには新顔が加わる。マークス・ラッシュフォード(インフルエンザから治った)とフレンキー・デ・ヨング(最後のリーグ戦では処分欠場)の二人だ。唯一、テア・シュテーゲン、ガビ、ペドリのみが負傷欠場することになる。
順位表では互角
選手が徐々に戻ってきたことが結果の向上にもつながっている。バルサが現在、今季最高の状態にいることを隠す必要はない。ビゴでセンセーショナルな勝利を手にした後、Spotify カンプノウに戻った日にアスレティック・クラブを前に新たなゴールフェスティバルを示したばかりだ。
しかし、本当にバルサは良い調子でやってきたのか?それを試すのに、スタンフォードブリッジほど最適な測りはない。数ヶ月前、チャンピオンズリーグの決勝に行く寸前で止まったバルサは、今年はもっとスピードに前進し、そこに戻るために勝ち点を必要としている。もし、バルサがスタンフォード・ブリッジで勝てば、そのメッセージはヨーロッパに届くことになるだろう。目の前に残る対戦相手は、アイントラハト、スラビア・デ・プラガ、コペンハーゲンのみだ。
その意味では、準決勝で両者は最大限に互角な状態にある。チェルシーとバルサは勝ち点7で並んでおり、リーグフェーズが終わるまでかかっている勝ち点はわずか9のみだ。もし、トップ8に入るなら、火曜日にロンドンで手に入れる勝ち点3は、大きな価値あるものになる。
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