バライドスで行われたリーガ12節、セルタ対FCバルセロナ戦は、前半、激しいシーソー戦となったが、レバンドフスキのハットトリックとラミン・ヤマルのゴールで、2-4で試合を制し、代表週の前にバルサは貴重な勝ち点3を手にした。

対戦相手のセルタは、バルサにとっては、最近の10試合中2試合しか勝ち点3を手にできていない鬼門に近いチームだ。代表戦でリーガが休止する前に勝ち点3を手にしたいとの強い思いに、首位のレアル・マドリードがスコアレスドローに終わったとあり、点差を詰める絶好のチャンスをバライドスで迎えたバルサに、ハンジ・フリックは、シュチェスニー、リック・ガルシア、アラウホ、クバルシ、バルデ、フレンキー・デ・ヨング、ダニ・オルモ、フェルミン、ラミン・ヤマル、ラッシュフォード、レバンドフスキのイレブンを送った。当初、マルク・カサドがスタメンに入っていたが、寸前にデル・オルモと交代することになった。

ハイボルテージの前半

激しい雨が降る中、スタートしたバライドスでの試合で、最初にゴールネットが揺れたのは、前半10分だった・マルコス・アロンソのエリア内でのプレーがVARによりハンドと判断された結果、PK判定が下された。それを沈めたのは、今日、スタメンで出場したレバンドフスキだ。ラドゥが触ったものの、力強く放たれたそのシュートは、ネットに突き刺さり、バルサの先制点に繋がった。しかし、その喜びは続かなかった。最近5連勝中と絶好調のセルタは、その2分後にシュチェスニーのゴールネットをカレイラが揺らし、スコアを同点にした。

だが、ここで勝ち点を落とすわけにはいかない。そこに再び、現れたのが、バルサのストライカーだった。ラッシュフォードが完璧なセンタリングパスを送り、バルサの11番はそのアシストを無駄にすることはなかった。前半37分、レバンドフスキが再び、バルサをリードした。とはいえ、バルサにとって鬼門のセルタは、やはりタフなライバルだった。前半43分に、ボルハ・イグレシアスのヘディングが、シュチェスニーのゴールネットを切り裂いた。スコアは再び、2-2とドローになり、シーソーゲームのまま、前半が終わるかと思われたが、そこにバルサの10番が登場した。前半45+4分、この日、2度目のアシストをラッシュフォードが送った。そのパスはわずかにモリバに当たったが、そのまま、まっすぐラミン・ヤマルの足元に向かった。ラミンは、左足を振り抜き、そのシュートがゴールに突き刺さり、バルサは2-3と僅差リードでハーフタイムを迎えた。

レバンドフスキのハットトリック

ハイボルテージの前半を過ごした後、後半に入り、試合全体のの熱量が少し下がった感じだったが、それを救ったのは、またもやレバンドフスキだった。後半28分、ハットトリックを決めたレバンドフスキのおかげで、スコアが2-4となった。

後半40分、この日、ハンジ・フリックは、最初の交代を行い、アンドレアス・クリステンセンとジェラルド・マルティンが、ダニ・オルモとバルデに代わって入り、更に後半42分、この日、アシストを決めたラッシュフォードに代わって、フェラン・トーレスが入った。
ラミン・ヤマルのシュートがポストに弾けるなど、更に点差を広げるチャンスを得たが、最終スコアは変わらなかった。初志貫徹。勝つことしか選択肢はない、と試合前から、公言していた通り、バルサは鬼門のバライドスで勝ち点3を手に入れて、リーガが休止する代表週を迎えることになる。

 

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