クルブ・ブルッヘ - FC バルセロナ: 荒れ模様のドロー (3-3)
23年ぶりに訪れたベルギーのヤン・ブレイデルスタディオンで行われたチャンピオンズリーグリーグフェーズ4節、クルブ・ブルッヘ対FCバルセロナ戦は、ホームチームに先制され、バルサはフェラン・トーレスとラミン・ヤマルのゴールで、3回に渡って追いついたものの、最終的に試合は、ドローに終わり、勝ち点1を分け合う形となった。
テンションの高いスタート
チャンピオンズリーグでの直接進出を目指し、勝ち点3を死守したいハンジ・フリックは、国内リーグ前節のエルチェ戦と同じメンバー、シュチェスニー、クンデ、アラウホ、エリック・ガルシア、バルデ、フレンキー・デ・ヨング、マルク・カサド、フェルミン、ラミン・ヤマル、ラッシュフォード、フェラン・トーレスのイレブンで臨んだ。対して、欧州大会ではホームの強さをみせ、これまで14勝4分と圧倒的な強さを見せるクラブ・ブルッヘは、そのデータを証明するがごとく前半6分、トルソルディが先制点を決め、ホームチームにリードをもたらした。しかし、前半9分、右サイドからフェルミン・ロペスがあげたアシストに応えてフェラン・トーレスが同点弾をマーク。試合は、また振り出しに戻った。その直後、前半10分にフェルミンがシュートを放つもポストに弾かれたり、ラッシュフォードもゴールチャンスを得るも、追加点には届かなかった。そして、先に追加点をマークしたのは、ホームチームの方だった。前半17分、フォルブスがシュチェスニーの守るゴールマウスにボールを突き刺し、再び、スコアをホームに有利に変えた。前半27分には、クンデのシュートがクロスバーに弾けるも、ゴールチャンスを生かすことができない状況が続いた。前半終了間際にも、フェラン・トーレスが放ったシュートが、わずかにゴールマウスをとらえずに終わった絶好のチャンスがあったが、最終的にホームチームにバルサは、僅差リードを許したまま、ハーフタイムを迎えることになった。
再び、同点弾も・・・
後半も同じ顔ぶれでスタートしたバルサだが、状況を打破すべく、後半13分、ハンジ・フリック監督は、マルク・カサドとフェラン・トーレスに代えて、ダニ・オルモとロベルト・レバンドフスキを投入した。後半15分、ラミン・ヤマルが、前線までスピーディに入り込み、個人プレーで1対1に勝ち、同点弾を決めた。しかし、その喜びは長く続かなかった。その3分後、再び、フォルブスが得点し、あっという間にスコアを3-2に変えた。後半25分にはバルデのファウルがPKと判定される瞬間もあったが、VAR判定により、PKは取り消された。バルサが状況をひっくり返すために、約20分間が残されていた。
シーソーゲーム、そしてドロー
その嫌な流れを変えたのは、再び、バルサの背番号10を担うラミン・ヤマルだった。後半31分、ラミン・ヤマルが同点弾を突き刺したが、最後に触れたツォリスのオウンゴールとなった。両者のスコアが3-3になった状況で、後半38分、ルーニーが入り、この日は、得点できなかったラッシュフォードがベンチに退いた。
3-3のまま、アディショナルタイム6分が加えられた。クルブ・ブルッヘが追加点を決めるも、VARの判定により、得点は取り消された。後半45+3分に、エリック・ガルシアとバルデに変えて、ジェラルド・マルティン、パウ・クバルシがピッチに立った。
しかし、もう状況を変える時間は残されていなかった。FCバルセロナの攻撃は、ことごとく阻まれた。バルサは、ヤン・ブレイデルスタディオンで勝ち点1を手にして、去ることになった。
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