ハンジ・フリックのバルサがホームに戻ってきた。今季初のホームゲーム、ヨハン・クライフスタジアムにバレンシアを迎えて行われたリーガ4節は、スタメン出場したフェルミン、後半から出場したハフィーニャ、レバンドフスキのそれぞれが2得点ずつマークし、失点も許すことなく、6-0で試合を終えた。

ホームでのデビュー戦に、トップチームの選手5人、アレハンドロ・バルデ、フレンキー・デ・ヨング、ガビ、ラミン・ヤマル、テア・シュテーゲを数えられずに迎えたハンジ・フリックは、バレンシアを前にジョアン・ガルシア、クンデ、クバルシ、エリック、ジェラルド・マルティン、マルク・カサド、ペドリ、フェルミン、ルーニー、ラッシュフォード、フェラン・トーレスのスタメンで試合に臨んだ。

バルサのコントロール

今季最初のホームゲームへの気迫は最初から顕著だった。最後のリーグ戦をドローで終えていたバルサは、サポーターの前で再び、勝利を手にすべくピッチに立った。リニューアルしたバレンシアを前に、前半5分にはクンデが先制点を決める寸前だった。この日、デビューを果たしたルーニーのコーナーキックを受けて、クンデの放ったシュートはぎりぎりのところでクリアされた。前半11分には、フェルミンのパスを受けたフェラン・トーレスがゴールマウス正面からシュートを放つも、わずかにゴールネットの上を超えた。続けてルーニーが再び、チャンスを手にし、バルサの圧倒的なコントロールは明らかだった。しかし、先制点は、前半29分まで訪れなかった。

フェルミンの先制点

クバルシの放ったロングパスを受けたフェラン・トーレスが送ったセンタリングを受けたフェルミンは、右足を振り抜いてアギレサバラの守るシュートに突き刺した。バルサは圧倒的な攻撃力の差を見せつけていたため、前半を僅差で折り返すのは、物足りない印象を与えたが、その印象は、後半に形になって現れた。

バルサのゴールフェスティバル

前半の予感は、後半、形になって現れた。ルーニー・バルドグジに代わって、ハフィーニャが入った。そして、10分間もたたずして、ラッシュフォードのアシストを受けたハフィーニャが追加点を決めた。その2分後、後半11分には、エリア外でボールを受けたフェルミンが、今回は左足でシュートを突き刺し、この日、2度目のゴールネットを揺らした。バルサの勢いは止まらなかった。

後半24分、ハンジ・フリックは、ダブルチェンジを行い、フェラン・トーレスとラッシュフォードに変えて、レバンドフスキとダニ・オルモをピッチに送った。顔ぶれが変わっても、バルサの勢いは変わらなかった。後半28分には、フェルミンが送ったアシストパスをガヤが止めようとしたが、そのボールは、バレンシアには不運なことに、ハフィーニャの足元に落ちた。試合の規定時間までまだ15分を残し、ハフィーニャはバルサのスコアを4-0に変えた。さらに、ジェラルド・マルティンに代わって、ジョフレが入った。

このゴールフェスティバルに自身も参加して楽しむことを決めたのは、バルサの9番だった。後半31分、レバンドフスキがバルサに5点目をもたらした。この日、バルサでの150試合目を迎えたバルサのストライカーは、その記念すべき日に優れたゴール嗅覚を再び、証明してみせた。

マルク・ベルナルのカムバック

そして、誰もが待ち望んでいた瞬間が訪れた。後半36分、マルク・ベルナルが383日ぶりにピッチに立ったのだ。長いリハビリを終えて、ペドリに代わってピッチに入ったマルク・ベルナルにスタジアムからは温かい拍手が沸き起こった。そして、そんなサポーターにマルク・ベルナルはアシストで答えたのだ。なんというカムバック。マルク・ベルナルのアシストを受けて、後半41分、再び、レバンドフスキがゴールを決めた。6-0。これがバルサの今季最初のホームゲームでのスコアだった。ブラボー、バルサ!そして、おかえり、マルク!

 

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