多くがかかっている試合、最大限のリスクがある試合だ。コインの表が出るか裏が出るかだ。この日曜日にリュイス・コンパニスオリンピックスタジアムで行われるエル・クラシコ16時15分キックオフ)は、リーガタイトルを賭けた死闘となる。FCバルセロナとレアル・マドリードは、両者とも状況を大きく変えたいち望んでいる。バルサが勝利を手にした場合、ハンジ・フリックのチームは、後、リーガが終わるまで3節という状況で、2位のレアル・マドリードに勝ち点7点差をつけることとなる。しかし、もしも負けた場合は、アンチェロッティに勝ち点差1点差まで近づくことを許すことになり、あらゆることがありうる状況になる。

一方、引き分けた場合は、現在と状況が変わらず、バルサが勝ち点4点差でマドリードを上回ることになる。スケジュール上では、バルサはエスパニョールとアスレティック・クラブを前にアウェーで、ビジャレアルをホームで迎えて大会を終える形となる。

よって、バルサは、リーガタイトルを決定づける一歩として、マドリードに勝つことが必須だと理解している。また、あまりにも残酷だったインテルとの対戦でのチャンピオンズリーグ準決勝敗退から立ち直り、士気をあげて立ち向かうためにも、勝利は役立つことになる。

バルサを誇りに思い、チームを励ますサポーターの応援とSpotifyの恒例となったコラボにより、今回はトラヴィス・スコットのユニフォームを身につけ ハンジ・フリックの率いるチームは、たった一つの目的に向かって突き進む。それは、決して諦めることなく、ひたすら勝利を目指し、手にして、リーガ制覇への道筋を明確にすることだ。

今季、4度目のエル・クラシコ

また、ここには新たな挑戦がある。今季、戦ったすべてのクラシコで全勝することだ。今季、行なった3回のクラシコは、3回ともバルサが勝利を収めている。

今季行ったクラシコでは、すべて多くのゴールがバルササイドに生まれている。リーガ26節、サンティアゴ・ベルナベウで行われた試合は、レバンドフスキのダブルゴール、ラミン・ヤマル、ハフィーニャが各自得点し、 0-4で試合を制した。この日は、 Coldplay のロゴがユニフォームに輝いていた。

 

その数ヶ月後、サウジアラビアで再び、顔を合わせた。スペインスーパー杯が行われ、試合の結果は、バルサが有利となる 2-5 だった。この試合で、レアル・マドリードはエムバペのゴールで先制するも、バルサはハフィーニャのダブルゴールとラミン・ヤマル、レバンドフスキ、バルデのゴールで再び、試合を制したのだった。

最後に最も最近のクラシコは、セビージャで数週間前に行われた国王杯決勝だった。このエキサイティングな試合は、延長戦に、クンデが決めたゴールで、バルサがタイトルを持ち上げる結果に終わったのだ(3-2)。ペドリがバルサに先制点をもたらすも、エムバペとチュアメニがスコアを後半にひっくり返したが、後半39分にフェラン・トーレスが決めたゴールが延長戦を呼び込み、その延長戦でクンデが116分に決めたゴールが勝利弾となった。

 

レアル・マドリードのデータ

レアル・マドリードにとっては、バルサと勝ち点差1点差に近づけ、シーズン終盤に向けて士気をあげるる絶好の機会となる。1週間、休息し、週中に試合がなかったため、アンチェロッティのチームは、今季、3回のクラシコでの敗戦を払拭し、チャンピオンズリーグで敗退したバルサの1週間を更に塗りつぶしたい意欲と共にやってくる。

レアル・マドリードは宿敵を前に非常に興味深いデータを二つ、手にしている。一つ目は、マドリードはバルセロナを訪れた最近の5試合中4試合で勝利を手にしているということだ。これはリーグ戦に限らず、あらゆる大会を吟味した場合だ。最後は昨年、 1-2 で試合を制していることだ。これはバルサが素晴らしい前半をプレーした後の逆転だったので、痛みを伴う黒星となった。

二つ目のデータは、マドリードは、バルサが勝ち点4点差で迎えたクラシコの後期での試合に2回とも買っているということだ。 2020年3月の2-0そして、2021年4月の 2-1 の試合がそうだった。  2019/20年はコロナウイルスのあった年であり、 マドリードが最終的にリーガを制した。その翌年のチャンピオンは、アトレティコ・デ・マドリードだった。

得点王争い

この試合におけるもう一つの目玉の一つは、ロベルト・レバンドフスキとキリアン・エムバペの対戦だ。FCバルセロナのポーランド人ストライカーは、負傷によりここ数試合を欠場していたが、現在、回復し、インテル戦でもプレー時間を与えられた。現在、国内大会で25得点を決めている。

一方、レアル・マドリードのストライカーは、この終盤に勢いをあげ、現在、24得点を決めている。両者のゴール争いは必須だ。

フリック: 「エル・クラシコは、私たちの自信のためにも非常に大切だ」

ミランでの黒星はバルサにとって辛いものとなった。しかし、チームはそのページを繰るチャンスを手にしている。最高の方法は、クラシコに勝つことだ。

「ミランでの敗戦の後は、容易ではない。だが、私たちは話し合ったし、選手たちの状態は良い。残りは4試合なのだから、エル・クラシコ が非常に重要なのは当然だが、同時にそれは私たちの自信と安心のためだ」とハンジ・フリックは前日記者会見で話し、更に「これはクラシコだ。クラシコでは、全員が自身のレベル以上でなければならない。私たちは積極的に打って出たいし、インテンシティがありゲームを支配するチームがみたい。マドリードは素晴らしいチームだが、私たちはホームでサポーターと共にプレーするし、それが何より重要だ」と付け加えた。

この試合に向けての朗報は、バルデとマルク・カサドが負傷から回復し、復帰したことだ。バルサの負傷欠場選手は、マルク・ベルナル、パブロ・トーレ、ジュール・クンデのみだ。

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