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バルサ – アスレティック・クラブ: すり抜けていったスーパー杯 (2-3)

延長戦でウイリアムスが決めたゴールが、バスクチームに勝利を与え、バルサの初タイトルはお預けとなった

スペインスーパー杯がすり抜けていった。バルサは、延長戦にウイリアムスが決めたゴールで、アスレティック・クラブを前にタイトルを落とすことになった(2-3)。グリーズマンのダブルゴールで、2回に渡り、僅差リードを手にしたバルサだったが、ビジャリブレが後半終了寸前に決めたゴールが、延長戦を呼び込み、マルセリーノの率いるチームにタイトルを与えた。

セビージャのラ・カルトゥハを舞台に、アスレティック・クラブを前に戦ったスペインスーパー杯決勝のイレブンに、バルサの10番が戻って来た。クーマンは、準決勝で英雄となったテア・シュテーゲンを始め、デスト、アラウホ、ラングレ、ジョルディ・アルバ、セルヒオ、フレンキー・デ・ヨング、ぺドリ、デンベレ、グリーズマン、そして、キャプテンのメッシをスタメンとして、ピッチに送った。試合前半は、スペースを潰し、プレスをかけてくるアスレティック・クラブを前に、バルサは攻撃の形を作れず、双方とも明確なゴールチャンスを手にできないまま、互角の戦いが展開され、スコアレスドローの状況が続いた。

前半の急展開

無得点のまま、後半を迎えると思われたが、その状況が前半40分に打破された。ジョルディ・アルバが放ったセンタリングをメッシがコントロールし、グリーズマンがウナイの守るゴールマウスに突き刺した。ようやく手にした先制点だったが、その喜びは続かなかった。その2分後には、デ・マルコスのシュートがテア・シュテーゲンを驚かし、両者は、1-1でハーフタイムを迎えることになった。

後半、クーマンは、最初の交代を行ない、デストに変えてミンゲサを投入し、スタート。後半11分に、ラウル・ガルシアがアスレティック・クラブに追加点をマークするも、VARのオフサイド判定により、試合は1-1と振り出しに戻った。

グリーズマンが再び、リード

その均衡を破ったのは、再び、グリーズマンだった。後半33分、ジョルディ・アルバのアシストパスを受けて、ウナイ・シモンのゴールを破り、バルサは、2-1と僅差リードを手にした。しかし、準決勝で、レアル・マドリードを破り、進出を決めたアスレティック・クラブは、諦めなかった。バルサが勝利を手にしたかのように思われた試合終了間際の45分、ムニアインのセンタリングから、ビジャリブレがアスレティックに追加点をマーク。アディショナルタイム3分間にスコアが変わることはなく、バルサは準決勝に続き、再び、延長戦に臨んだ。

ウイリアムが決めた延長戦

延長戦から、ぺドリとデンベレに変わり、ピャニッチとブライスバイテが入った。だが、バルサにとって、試合の展開は望む方向に進まなかった。延長戦前半3分、イニャキ・ウイリアムスが放ったシュートは、テア・シュテーゲンの手が唯一、届かない位置にカーブしながら突き刺さった。ロナルド・クーマンは、セルヒオに変えて、リキ・プッチを投入し、状況の打破を図った。アスレティック・クラブが2-3とリードしたまま、延長戦の後半が始まった。クーマンは、ラングレに変えて、トリンコンをピッチに送った。今季、初タイトル制覇を可能にする逆転まで、残された時間は15分間だった。110分には、グリーズマンが絶好のゴールチャンスを得たが、シュートは枠を捕らえなかった。バルサは、最後まで諦めることはなかったが、攻撃は形にならなかった。さらに、メッシのビジャリブレへのプレーがVARにより、チェックされ、退場処分となった。スコアは、2-3から動くことなく、スーパー杯はアスレティックの手に渡った。

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