ハフィーニャ: 記録的チャンピオンズリーグの残酷なファイナル

ミランで起きたバルサの余りにも辛い黒星から、ポジティブな面を抜き出すのは難しい。この試合で、バルサはチャンピオンズリーグの決勝に届かず、敗退が決まったのだから。バルサが敗退したのは確かだが、これ以上はない残酷な形、延長戦のアディショナルタイムの1ゴールがバルサを決勝から遠ざけたのだ。勝つためのチャンスをこれ以上はないほどに明白ん手をしたのにも関わらず。少なくともPK戦に行くほどには。 

ハフィーニャの最高のチャンピオンズ

とはいえ、時間と共に、バルサが今年、過ごしてきたチャンピオンズリーグを評価しなければならない。世界中のファンが誇りを感じる大会を行なってきたバルサに。その中でも、ハフィーニャは最も明白な例だ。彼は歴史に残る素晴らしいチャンピオンズリーグを過ごしたのだ。今年、クラブで3年目を迎えたブラジル人選手は、大きな一歩以上のものを踏み出してみせた。

チーム内外、ピッチ内外でリーダー役を担い、ヨーロッパで最も要求度の高い大会で、誰よりも精彩を放った。だが、ジュゼッペ・メアッツァでは、いつもの輝きを見せることができなかった。やりづらさが目に見えたが、彼は諦めることなくプレーをし続け、87分にペドリからのパスを受けて、最初のトライでゾマーにぶつかり、その後、2回目のトライでゴールネットを揺らしてみせた。それはスコアを2-3にし、決勝進出をもたらしたハフィーニャは、この夜の偉大なヒーローになるはずだった。

最多得点選手

だが、シナリオは残酷にも変わってしまった。それでも、ハフィーニャにとって、最高のチャンピオンズリーグだったことに間違いはない。ミランでのゴールは、この大会での13ゴール目となった。この数字は、ボルシア・ドルトムントのセール・ギラシと同じ数であり、チャンピオンズリーグ全体の最多得点王となった。これだけでも素晴らしい記録だが、この得点に加えて、ハフィーニャは8アシストで今季、貢献したのだ。

史上最高記録とタイ

つまり、ハフィーニャは、チャンピオンズリーグ史上最高記録である21ゴールへの直接関与を達成したことになる。これはクリスチャン・ロナルドが 2013/14年に17ゴール4アシストで手にした記録と同じだ。試合の結果が変わっていれば、ハフィーニャはさらに記録を伸ばすことができたかもしれないが、彼が最高の価値のある選手であることを証明したことだけは疑いの余地がない。