リスボンの奇跡、逆転勝利(4-5)

リスボンの奇跡、逆転勝利(4-5)

バルサは前半3-1で折り返したベンフィカとの試合に後半40分に追いつき、アディショナルタイムに勝ち越し弾を決めて勝利を手にして、チャンピオンズリーグにおけるラウンド16の進出を確定した

バルサはチャンピオンズリーグのリーグフェーズ最終節を残して、ベスト8の座を確定した。エスタディオ・ダ・ラ・ルスで行われたベンフィカとのリーグフェーズ6節は、ホームチームが80分間、勝利を手にしながら、バルサが後半40分に追いつき、アディショナルタイムで勝ち越し弾を決めるという劇的な逆転勝利を手にした。

エスタディオ・ダ・ラ・ルスで行われたリーグフェーズ7節、ベンフィカ対FCバルセロナ戦に、ハンジ・フリックは、GKにシュチェスニーを起用、バルデ、クバルシ、アラウホ、クンデ、カサド、ペドリ、ガビ、ハフィーニャ、ラミン・ヤマル、レバンドフスキのイレブンをピッチに送った。この試合に勝てば、次の自動的に次のラウンド進出が決まる、現時点で、2位とはいえ、ベスト8のポジションを確保することを目標に、イレブンはグラウンドに飛び出した。

不運が重なった前半

ラミン・ヤマルがシュートし、試合はスタートしたが、最初にゴールネットを揺らしたのは、ベンフィカの方だった。前半2分、パブリディスがバルサのディフェンスを破り、この日、バルサのGKとしてチャンピオンズリーグ初スタメンを果たしたシュチェスニーのゴールに突き刺した。

その10分後、アラウージョがバルデに犯したファウルがVARにより、PKと判定され、レバンドフスキがスコアを同点に戻したが、前半22分、バルデとシュチェスニーがボールを追って正面から衝突する不幸なアクシデントにより、ガラ空きになったゴールにパブリディスが再び、シュートを突き刺し、スコアを2-1へと変えた。

だが、バルサの不運はそこで終わらなかった。前半30分、シュチェスニーにより、ベンフィカにPKが与えられ、パブリディスがハットトリックを達成。バルサは前半30分の時点で、3-1のビハインドを追う形に追い込まれた。

前半にアディショナルタイムが4分間加えられ、ハフィーニャが絶好のチャンスをつかむも、そのシュートがネットに吸い込まれることはなく、バルサはハーフタイムを3-1で迎えた。

奇跡的な逆転勝利

後半、雨足が激しくなった中で勝ち点を求めるバルサは、変わらない状況を打破するために、後半16分、マルク・カサドとガビに変えて、フレンキー・デ・ヨングとフェルミンを投入した。後半19分、ベンフィカのGKトルビンが放ったボールが、ハフィーニャに向かい、ハフィーニャがヘディングで押し返したそのゴールが、ゴールネットを揺らした。3-2と点差を縮め、まだ、勝ち点が望めると期待したのも束の間、後半23分にゴールを避けようとしたアラウホのボールがシュチェスニーの体をすり抜け、オウンゴールとなった。

後半28分、ハンジ・フリックは、バルデとクンデを下げて、フェラン・トーレスとエリック・ガルシアをピッチに送り、スリーバックで攻めた。後半33分、ラミン・ヤマルに犯されたファウルにより、この日、2度目のPKの笛が吹かれた。前半同様、レバンドフスキが責任を担い、ゴールを突き刺して、スコアは4-3になった。勝ち点を手にするまで、あとわずかなところまで近づいていた。

信じる力が岩をも動かす。後半40分、奇跡的なゴールが入った。後半28分から入ったエリック・ガルシアがヘディングシュートを突き刺した。80分間の間、勝利を手にしていたベンフィカも諦めず、後半43分にはディ・マリアが追加点を決める寸前だったが、シュチェスニーがクリアし、失点を防いだ。

アディショナルタイム4分間が加えられ、スコアは4-4のままだった。ハンジ・フリックはラミン・ヤマルをベンチに退かせ、ジェラルド・マルティンをピッチに送った。そして更なる奇跡がやってきた。後半45分+4分、アディショナルタイムの最後の瞬間に、カウンターからハフィーニャがボールを持ち、雨の中を走り抜け、トルビンの守るゴールマウスにボールを突き刺した。そのゴールは、勝ち点3を導き、バルサの勝利を意味していた。レバンドフスキ(2)、ハフィーニャ(2)、エリック・ガルシアのゴールで、バルサは欧州大会での6連勝を手にし、ヨーロッパのラウンド16進出を確実にする大きな一歩を踏み出した。

 

Força Barça
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