オーランドから葛飾校経由でアリゾナへ

オーランドから葛飾校経由でアリゾナへ

日本のバルサアカデミー葛飾校に在籍した小林龍之介選手、アリゾナへ

14歳で、小林龍之介は、バルサレジデンシーアカデミーにおける新選手の一人となった。彼は、FCバルセロナのレジデンシャルスクール 、アリゾナのカサ・グランデにやってきたが、そこまでの道のりは、それ以前に異なる二国の2箇所のバルサアカデミー、それもオーランド(アメリカ合衆国)と葛飾校(日本)を経由して、たどり着くという非常に特殊なものだった。これは、バルサのプレースタイルが国境を超えて、そのメソッド及びバルサスクールにおける価値観が共通しているため、適応が容易であることを同時に示している。

もともと、埼玉県からやってきた小林家は、父親の仕事により、龍之介、通称、リュウが8歳の時に、オーランドでやってきた。オーランドシティSCのバルサユースで過ごした後、彼の夢は、FCバルセロナのユニフォームを身につけることだったが、それは、2019年6月に開校したばかりの新バルサアカデミーオーランド校の最初のスポーツ選手選抜試験を行った際に、現実となった。彼のクオリティにより、リュウは、その後、2年間、1歳年上の選手たちと共にプレーすることになった。

2020年3月、パンデミックが訪れ、小林一家は、数ヶ月に渡って、日本に帰国しなければならなかった。その間、日本では、コロナルイスの蔓延がコントロールされているのであれば、屋外のでのスポーツを行うことが許されていた。それにより、リュウは、バルサアカデミー葛飾校にて、オーランドにいた時と同じプレーシステムでサッカーを楽しむことができ、そのおかげで、新しいチームメートとの適応も、難しいことはなかった。

リュウの大きな目標は、いつか、プロになること、また、スポーツ大学に奨学生として行くことにあり、そのために、彼がオーランドに戻った昨シーズンの終わりに行われた、バルサレジデンシー・アカデミーアリゾナ校でのトライアルを、とりわけ、通過する必要があった。

アメリカ合衆国中の10ものバルサアカデミーから、90人もの候補者が集まったが、若きミッドフィルダーは、選抜された15人の中に含まれた。リュウは、バルサアカデミーオーランド校から選抜試験を受けた唯一の選手であり、その他の選手は、バルサアカデミーPRO ニューヨーク、バルサアカデミー北部バージニア州、バルサアカデミー・オースティン、バルサアカデミー・ナッシュビルからの参加者だった。

リュウのサッカーにおける夢ーバルセロナを訪れる夢は、まだ、現実にはなっていないがー少しずつ、叶いつつある。リュウは、バルサアカデミーW杯2020, で、世界中のFCバルセロナアカデミーから集まってプレーする2000人の中に、オーランド校から選抜されていたが、 Covid-19によって、それは現実とならなかった。それが叶っていれば、彼のヒーローと共に、ジョアンガンペル練習場でトレーニングをしたり、カンプノウに行くことができたのだはずだった。

とはいえ、彼は少しずつ、その夢を叶えるべく、一歩一歩、近づいてきている。

Força Barça
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