クラシコでのバルサのゴール FOTO: MIGUEL RUIZ-FCB.

サンティアゴ・デ・ベルナベウで行われた国王杯準決勝第一戦ということを思えば、この結果は素晴らしいのだが、バルサには甘酢っぽい結果に終わった。チャンスに恵まれたにもかかわらず、決定機を逃したため、もしも、正確に決まっていたなら、ほぼ、第二戦を決定づけられる試合内容だったためだ。試合自体は、内容もよく、テンションが高く、現国王杯チャンピオンは、セスクのゴールで試合を先制したものの、そこから後、ディエゴ・ロペスのゴールを打ち破ることはできなかった。その代償は、80分にバラネの同点ゴールという形でもたらされた。その結果、試合は全てカンプノウに持ち越され、両者に開かれた形となった。

絶えざるを得なかったスタート

ベルナベウでバルサのエンジンがかかるまで、約10分間を要した。予想していたように、スタートから飛ばしてきたマドリードに耐えなければならず、それは簡単ではなかった。試合開始から45秒、ロナウドを止めるために、ピケはイエローカードを受けざるを得なければならず、その次の瞬間、ロナウドのシュートを避けるために、ピントは空中を舞っていた。レアルマドリードプレスをかけて、バルサにボールが渡らないように攻めてきた。だが、チャビイのふるタクトのもと、少しずつ、チームはポゼッションを取り戻していった。

プライオリティの争い

バルサの支配が増えるにつれて、レアルのディフェンスの攻撃性は増していった。それも当然、バルサはアルバが大きくゴールを離れたものの、シュートを放ち(12分)、チャビイのファウルがポストを直撃し(21分)、その直後には、セスクのアシストを受けてチャビイが放ったゴールを、バランが救うシーンもあった。

同時に、マドリードも引く姿勢を見せなかった。ボールを取り返しては、光速のごとく、ピントを試にかかった。ベンゼマが1-0を決める寸前だったが、彼のシュートはポストをかすった(27分)。試合は、シーソーゲームとなり、フィジカルコンタクトを交わしあう回数が増え、その展開に、ホームのサポーターは満足していた。

セスクの黄金ゴール

強引に力技で試合を決めようとしていたレアルマドリードへの最良の薬が、セスクが決めたゴールだった。バルサの‘4番’は、この試合でデビューしたディエゴ・ロペスの前に立ち、メッシが取り戻したボールを受けて、完璧にゴールへ押し込んだ。レアルのディフェンスが高いラインで構えていたのを逆に利用して、ゴールを決めた。

試合が0-1になったところで、大きな流れは変わらなかった。マドリードは、相手を動揺させようとし、ロナウドが再び、ピントのゴールを攻めたが、奇跡的にピケが最終ラインでゴールを割る前に救った。ラストパスの正確性に欠けたものの、バルサは、らしさを取戻し、少しずつ、プレーしやすい環境を作り出していった。

生かせなかったチャンス、そしてドロー

その意味では、最後の20分間は、より研ぎ澄まされたプレーが展開されたが、唯一、不足していたのは、ボールがゴールに吸い込まれることだった。まず、セスクが、アウベスのセンタリングを高く打ち上げ、その後、再び、チャンスがあったものの、生かすことができなかった。ペドロも個人プレーから、前線までもっていき、ディエゴ・ロペスと1対1になったものの、彼のクロスシュートはわずかに枠をそれる結果になった。 ディエゴ・ロペスはそれだけではなく、メッシのゴールからもチームを救わなければならなかった。その直後に、バランが完璧なヘディングシュートで同点弾をマークした(80分)。 (自らのミスを)許した方が代償を払うことになる、とはよく言われることだが、まさにその通りになった。第二戦は、必ず、決めなければいけない。それもホームなのだから。