
コリセウム・アルフォンソ・ペレスで行われたリーガ第二節、対ヘタフェ戦はイブラヒモビッチのメッシのゴールでバルサが勝利を掴み取った。前半はヘタフェの奮闘ぶりを前に激しい攻防が繰り返され、ヘタフェがシュートを2度、ポストに当てるシーンもあった。しかし、後半はバルサが効率良い攻撃で2点を上げ、激戦を制した。
代表戦によって多くの選手がチームを不在にした直後の試合は、常に困難さが伴う。ましてや、対戦相手がここ数年、バルサ相手にしぶとい戦いぶりを見せているヘタフェとの、しかもアウェイ戦となれば尚更だ。今回もまた、それは決して例外では無かった。この日のバルサも苦しんだ。特に前半の最初の30分、ヘタフェは2度、ゴールポストに当てるなど、バルサは追い込まれた。しかし、最後の30分はバルサの時間。それは、イニエスタとメッシがピッチに登場した時間とシンクロした。そして、この日はイブラヒモビッチが持ち味をフルに発揮し、2ゴールに絡んだ。また、チグリンスキーもセンターバックとして先発出場、これ以上無いデビューを飾る事に成功した。
【いきなりの2つのピンチ】 何人かの“クラック(スーパースター)”をスタメンに欠いたバルサは前半、本来の“らしさ”が影を潜める形でのスタートとなった。しかし、展開はヘタフェがバルサにイニシアチブを譲る展開となった。しかし、これはむしろ罠(トラップ)と言えた。ヘタフェはボールを保持するバルサに対し、高い位置から激しくプレスを掛け、バルサのパスワークを寸断した。そして、奪ってからの素早い攻撃により、ヘタフェは前半に2度の絶好のチャンスを掴む。すなわち、12分のアルビンのボレーシュートと、28分のソルダードのオーバーヘッドシュートは、いずれもバルデスの守るゴールマウスを叩いた。
【裏への攻撃】 それまでなかなか効果的な攻撃を繰り出す事が出来ていなかったバルサ。最初のチャンスは30分、ケイタのロングシュートだった。しかし、ここからバルサが高いラインを保つヘタフェの裏のスペースを取るようになり、相手を押し込むような形で40分、チャビがミドルシュートを放つ。そんな中、バルサにとって前半で最も可能性のあるチャンスは、イブラヒモビッチによって生み出された。ハーフタイム直前、イブラは絶妙なボールコントロールからシュートを繰り出すも、GKウスタリが懸命の守備でこれを抑えた。
【帰って来たイニエスタ】 後半の立ち上がり、クレー(バルサファンの愛称)にとって待望の瞬間が訪れた。アンドレス・イニエスタの登場である。尚且つ、同時にメッシもピッチに送り込まれた。この2人が入った事により、バルサの攻撃力は一気に上昇する。60分にはチャビのミドルシュートのこぼれ球をメッシが詰めるも、シュートは枠を逸れ、63分にはピケがヘディングシュートでGKウスタリを襲った。
【イブラの先制ゴール】 バルサが完全にゲームをコントロールし、ボールポゼッションで圧倒する中、徐々にヘタフェは疲れを見せ始め、プレスが掛からなくなって行った。ゴールは時間の問題に思われた。そして、その時は来た。66分、左サイドをオーバーラップしたアビダルのセンタリングを飛び込んだイブラヒモビッチが右足のつま先で触ると、ボールはゴールポストを叩き、ゴールネットに吸い込まれた。0-1とリードを許したヘタフェは、攻撃に転じざるを得なくなり、逆にバルサはカウンターの為のスペースを見出して行く。77分、ゴール前で巧みなパスワークを繰り出したバルサは、最後はイニエスタがシュートを放つも、GK真正面だった。
【底力の証明】 更には、再び同様のコンビプレーから、右サイドのアウベスが中央へクロスボールをいれると、イブラヒモビッチがトラップして、メッシへ。そのメッシがヘディングシュートを叩き込み、勝負を決める2点目を掴み取った。完全に試合のリズムを掴んだバルサは更に攻撃の手を緩めず、追加点を果敢に狙って行った。
これで、バルサはコリセウムで4度目の勝利を掴み取った。過去3度、ここで勝利を掴んだシーズンは、いずれもリーガを制すというジンクスがある。まだリーガ第二節。少し気が早いが、悪い気はしない。
【ヘタフェ0-2FCバルセロナ】
0-1 イブラヒモビッチ(66分)
0-2 メッシ(80分)