FCBARCELONA.JP

2009.08.29 10:30

★モナコの王子ペドロが勝利を呼込む!(1-0)

カナリア出身のウインガーが延長残り5分で決めた起死回生のゴールが、バルサに3度目の欧州スーパーカップをもたらす!

かつて、1952年、バルサに存在したラディスラオ・クバラ擁する伝説の“五冠チーム”。 そしてこの日、新たな“五冠チーム”が誕生した。実に、57年ぶりの事だ。グアルディオラ監督率いるFCバルセロナは、2009年に出場したここまでの5つのタイトルを全て獲得した。すなわち、コパ・デル・レイ(国王杯)、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、スペインスーパーカップ、欧州スーパーカップだ。

これで、2006年にセビージャに完敗した同大会に対する汚名を返上した。しかし、苦しんだ。これまでのどの決勝よりも苦しんだ。シャフタール・ドネツクの鉄壁の牙城の前に、スコアボードは0-0のまま時間だけが過ぎ、試合は延長戦に突入した。30度を超す暑さと70%を超す湿度、悪質なコンディションなどで疲労が色濃く出る中、誰もがPK戦を想定した。そんな中、シャフタール・ドネツクのDFによって形成された密林のほんの僅かな隙間を通したメッシのスルーパスに反応したペドロがゴール右隅にボールを流し込み、死闘に決着を付けた。

【序盤の苦心】 試合は序盤からチグリンスキー擁するシャフタール・ドネツクが組織立った粘り強い守備で、バルサを待ち構えた。さらには、でこぼこの悪質なピッチも、バルサらしさを半減させた。その為、バルサはなかなか効果的な攻撃を繰り出す事が出来なかった。前半30分を過ぎた時点で、前半8分に放たれたアンリのシュート一本という事態がそれを象徴した。

【ボールを支配】 がっちりと2重のラインを引いて守るシャフタール・ドネツクに対し、スペースを消されたバルサは、攻めあぐねた。さらには、チームの司令塔チャビに対し、シャフタールはウブスチェマンをマンツーマンでマークし、バルサらしさを消す作戦に出て来た。そんな中、32分、フリーキックのシーンで素早いリスタートからメッシが左サイドを飛び出してシュートを放つと、強烈なシュートは辛くもシャフタールのGKパヤトフがセーブした。徐々に押し込むバルサ。前半の終盤は攻勢に出るも、数多く掴んだコーナーキックは、効果的に活かす事が出来なかった。

【牽引するメッシ】 後半に入っても、試合の構図は変わらなかった。バルサのボールポゼッション65%。ボールをコントロールし、果敢に攻め立てた。メッシは右から再三再四、中央へ移動し、ボールに絡んで攻撃を牽引した。そして73分には中央を斜めにドリブルしながらミドルシュートを放つも、GKピヤトフが飛びついてセーブした。さらには左サイドのアンリがドリブルでえぐってセンタリングを上げるも、これまたGKピヤトフが飛びついてパンチングでクリアし、バルサの攻撃を寸でのところで弾き返した。

【延長へ】 イブラヒモビッチも再三シュートを狙うも、この日は可能性のあるシュートを放つ事が出来なかった。そして、終盤にペドロと交代した。ペドロは右サイドに入り、ウインガーらしく大きく開き、ピッチを広く使った展開を促した。一方、シャフタール・ドネツクも決して守備ばかりに興じている訳ではなかった。時折、鋭いカウンターアタックを繰り出し、“サプライズ”を虎視眈々と狙った。暑さも手伝い、両チーム疲労の色が濃く滲み始めた頃、お互いのラインが間延びし、一進一退の攻防が展開された。そんな中、86分の右からのコーナーキックをプジョルが中央でヘディングでファーサイドへ。それにアンリが飛び込むも、相手DFの懸命のディフェンスの前に、ゴールを割る事が出来なかった。30度を超す暑さと70%を超す湿度。しかし、試合は無情にも延長戦に突入した。

【モナコの王子、ペドロ】 延長開始と同時に、果敢に前に出て来たのはシャフタール・ドネツクだ。98分、ジュリウスが巧みなパスワークから右サイドを抜け出してシュートを放つも、バルデスがこの日唯一の大仕事、ファインセーブでピンチを救った。一方、バルサは交代したばかりのボージャンが101分、疲労で足が止まる相手ディフェンスを尻目に斜めの長いドリブルからゴール右に抜け出してシュート。しかし、寸でのところでGKパヤコフが足に当てて弾き出す。続いて、アウベスが放ったミドルシュートは、ゴール左に僅かに外れた。なかなかゴールは生まれず、試合は延長後半に突入する。選手達の足も止まり、プレーのリズムも落ち、ゴールの可能性が遠のき、誰もがPK戦を想定し始める。しかし、試合終了5分前の115分、左サイドのペドロが中央のメッシに叩き、そのメッシが相手ディフェンスを引き付けながら、スペースにスルーパスを流し込むと、疲れでラインが整っていないシャフタールDF陣の間隙を突いて、このパスに反応したペドロが右足で渾身のシュート。これが、GKパヤトフの手を擦り抜け、ゴール右隅に吸い込まれた。

【FCバルセロナ1-0シャフタール・ドネツク】 1-0 ペドロ 115分

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