
アンリが!メッシが!エトーが!
チャンピオンズリーグ決勝トーナメントベスト16、カンプノウで行われたバルサvsオリンピック・リヨンの一戦は、3トップの揃い踏みで前半だけで4ゴールを決めたバルサが、最後は5-2で完勝、ベスト8への切符を掴み取った。この夜、カンプノウに詰め掛けた超満員の観客は、忘れられない夜を記録した。特に前半、激しさ、巧みさ、効率性、そして、ゴールが詰まった、最高のスペクタクルを目の当たりにした。
【握った主導権】 普通、試合の序盤は主導権争いとして、ボールを奪う合う攻防戦が繰り広げられる。しかし、この夜は違った。キックオフ直後から、完全にバルサが主導権を握ったのだ。ボールはひたすらオリンピック・リヨン陣内で展開された。そして、チャンスは続けざまに訪れた。すなわち、チャビがフリーキックのチャンスを掴み、さらにはエトーが、イニエスタが、リヨンゴールに襲い掛かった。
【アンリの出現】 一方、リヨンは20分、ベンゼマがゴールチャンスを掴み、危険な存在であることを改めて証明した。しかし、その後は再びバルサが攻勢に出る。24分、後方のマルケスからの絶妙なパスに飛び出したティエリ・アンリが抜け出し、キーパーとの一対一を落ち着いて決めた。続く27分、今度はペナルティエリア内でチャビからのパスを受けたアンリが、再びジョリスの守るゴールを打ち破る。
【4-1でハーフタイム】 2-0とした時点でも、予想に反してリヨンは慎重にゲームを進め、奪わなければいけないゴールを手にしようとする姿があまり見受けられなかった。そんな中、右サイドでボールを受けたメッシが中央へのドリブルからシュートを決め、3-0とリードを広げることに成功する。さらには42分、左サイドのアンリからのパスを受けたエトーは、素早く前へ抜け出して4点目を叩き出した。
一方、ようやくオリンピック・リヨンも反撃に転じ、すかさず直後に手にしたコーナーキックでは、ゴール前での競り合いに勝利したマクンがヘディングシュートを叩き込み、4-1とした。
【リヨンの反撃】 後半立ち上がり、3点を追うリヨンは、危険を犯して前に圧力を激しく掛けて来た。そして、右サイドからのセンタリングを中で待ち構えたジュニーニョが押し込み、たちまち4-2と、リヨンにとっては希望あるスコアにした。あと2点。いや、あと1点取れば俄然勢いが変わって来る。息を吹き返し、勢いづくリヨンに流れが傾きつつあった。押し込むリヨン。ボールは、慌しく両陣内を行ったり来たりした。バルサはやや落ち着きとリズミカルなパスワークを欠いた。しかし、そんな中でも、59分にはアンリが試合を決める決定的なGKとの一対一のチャンスを掴み取る。
【押し返し】 徐々に、時間が経つにつれ、バルサは再びボールポゼッションで優位に立ち、巧みなパスワークを取り戻して行く。また、敢えて試合のリズムを落とし、リヨンを調子付かせない戦略に出た。そうして、時間だけが少しずつ過ぎて行った。その間、唯一ベンゼマが81分に放ったシュートだけが、バルセロニスタをヒヤリとさせたものの、ボールは枠を外れて行った。そして、バルサファンを安心させたのが90分、チャビのスルーパスに抜け出したケイタがGKをかわしてゴールした瞬間だった。カンプノウはフィーバーした。終わってみれば圧倒的なボールポゼッションと共にライバルを上回ったバルサが、5-2で勝利を収め、ベスト8の切符を掴み取った。
【バルサ5-2オリンピック・リヨン】
1-0 アンリ(24分)
2-0 アンリ(27分)
3-0 メッシ(37分)
4-0 エトー(42分)
4-1 マクン(44分)
4-2 ジュニーニョ(47分)
5-2 ケイタ(90分)