
メスタージャスタジアムで行われたコパ・デル・レイ(国王杯)準決勝2ndレグ、バレンシアvsFCバルセロナの一戦は、5ゴールが飛び交う中、バレンシアが3-2で勝利、バルサの決勝進出の夢は絶たれた。
試合はバレンシアに2点を先制される苦しい展開。しかし、アンリのヘディングシュートで1点差に詰め寄り、望みを繋いだかに見られたが、その直後に失点を許し、希望は打ち砕かれた。しかしながら、最後の力を振り絞ってバルサは猛攻を仕掛け、エトーが1点を返すも、全員が自陣のペナルティエリア付近に陣取って守り抜くバレンシアの守備網を前に、あと1点を奪うことが出来なかった。
これでバルサの2007-08シーズンのコパ・デル・レイ(国王杯)の戦いが終わった。
しかしながら、最後の20分間に見せた迫力ある猛攻は、リーガとチャンピオンズリーグの残り2つのタイトル戦に向け、希望を抱かせてくれる戦いぶりでもあった。
【ボールを支配するも】試合は序盤、バルサがボールポゼッションで上回り、攻撃ではミリートが3分、イニエスタが4分にチャンスを掴む。バレンシアは後方で守備を固め、奪ったら素早くカウンターアタックを狙う戦術で挑んで来た。しかしながら、バレンシアのチャンスはカウンターではなく、バルサディフェンス陣の処理のミスを突く形で訪れた。このチャンスにバラハが左足で豪快なシュートを決め、バレンシアが先制点を上げることに成功する。
【前半終了直前の失点】スコアボードに1-0の文字が刻まれると、試合は益々激しさを増した。バルサは攻撃を急ぐあまり、無理な縦パスも多くなり、ボールを奪われるシーンも多くなった。その為、同時にカウンターアタックを受ける場面も増えていった。そんな中、時間が刻々と過ぎていた前半終了間際、ボールを奪ったバレンシアが鋭いカウンターを仕掛け、最後はマタがゴールを決めて2-0とする。ハーフタイムを2点のビハインドで迎えた試合展開は、バルサファンにとって、士気に大きく影響する結果となった。
【アンリ登場】後半に入ってもなかなか攻撃の形を見出せない中、フランク・ライカールト監督はトゥーレ・ヤヤに代えてアンリを投入、イニエスタをボランチの位置に下げ、アンリを左ウイングに据えた。この采配は的中した。すなわち、72分、直前にアビダルと交代でピッチに立ったシウビーニョによる左サイドからの絶妙なクロスに対し、アンリが頭で合わせてゴールを決め、2-1と一点差に詰め寄る。反撃の狼煙を上げるゴールが決まったかに思われた。
【マタの致命的な一撃】
一点差はまるで蜃気楼のようだった。
すなわち、直後の展開でバレンシアはペナルティエリア内でシウバが逆サイドに上げたクロスをマタが左足ボレーでシュートを放つと、これがバルサゴールのネットを揺らすことになる。3-1。再びバルサは残り15分の場面で2点が必要となってしまった。致命的な一撃に思われた。しかしながらバルサは諦めることなく攻め続けた。そして、連続的な猛攻で、ヒルデブラントの守るゴールを脅かすことになる。
【エトー、3-2に】バレンシアの選手の殆ど全員が陣内の奥深くに陣取る超守備的なポジショニングにもかかわらず、エトーが相手守備のミスを突いて3-2と、再び一点差に導くゴールを80分に決める。これで再び勢いづいたバルサは、絶えず攻め続けた。この猛攻に恐れを抱いたバレンシアは、時間を消費することを意図するようになっていく。バルサは、バレンシアゴール前に出来た厚い白い壁にもかかわらず、チーム全員による分厚い攻撃を見せるも、遂には同点に持ち込むことは出来なかった。そして、2年連続のコパ・デル・レイ(国王杯)準決勝敗退が決定した。
【バレンシアvsFCバルセロナ】
1-0 バラハ (18分)
2-0 マタ (45分)
2-1 アンリ (72分)
3-1 マタ (73分)
3-2 エトー (80分)